* 旧Dr.Luke的日々のココロ *
今般、幼児が転んだ際割り箸をのどに刺し、それが小脳に刺さっていることを見落とした医師に対して無罪が言い渡された。また最近、産婦に対して胎盤剥離の無理なオペをしたとして産婦人科医師が逮捕された。さらに例の7人の安楽死の医師。以前にも美人女医が安楽死をさせたとして逮捕された。この方とは私も間接的な関係があるのだが、彼女の妹さん(某有名私大医学部教授夫人だった)が自殺した。
・・・というわけでこの手の事件が起きると、直ちに逮捕とか、刑事告発とか、医師も安穏としていられない風潮である。現在、小児科と産婦人科の医師がどんどん減少し、胎盤剥離のオペをした医師のいた病院は産科は休診。さらにその地域の3つの病院でも大学の医局から派遣がなくなって、たったひとつの病院だけになったようだ。小児科や産科は特に夜間の勤務がきつく、子供相手の診断や治療は難しいとのことで、志望する若手医師は減少の一途。ちなみに小児科と産科がもっとも訴えられるリスクが高いそうである。
医師も人間であるから、家族団らんを願うだろうし、休日には家庭サービスも必要。だから医師は高額な年俸なんだろうと言うのは言いがかりもいいところ。勤務医の年収は1500万前後であり決して高くはない。私の友人でも血液を専門とする医師がいたが、ある病院の勤務条件が夜間でも必要があればただちに出ることとあって、結局彼は体がもたずに辞めた。
肉親を亡くされた家族の感情的な要因は理解できるが、この手の医師のミスを刑事で取り扱うのは果たしていかがなものであろうか。胎盤剥離の医師とて、患者を実験台に使ったわけではなく、学会でも困難なオペであるとしているし、その場にいたら何かしなくくてはならないだろう。献血の用意もしていたわけだから、困難は予想していたはず。単純なミスではない。
真実が隠蔽されたりする場合は何らかの訴えも必要であろうが、単に被害感情を晴らすための訴えは決して生産的ではない。このような風潮が蔓延するにつれ、若い医師は刑事でやられたらたまらないからとますますこれらの科を避けることになろう。そしてそのツケを払うのは患者なのだ。「被害者」こそ絶対善的な最近の空気が何かおかしいと感じるのは私だけであろうか?
こんにちは。いつも拝見させて頂いています。
今回の、ルーク先生のコメントを拝見しましたが、問題点を冷静に、客観的に述べて下さり、共感をもって読ませて頂きました。
>「被害者」こそ絶対善的な最近の空気。
これは、私も感じています。
(割り箸の事故の、ご家族の、無念なお気持ちには、言葉もありませんが、)あえて、冷静に分析するならば、の参考情報ですが・・・、MIXIという、紹介者がいなければ参加できない、割と信頼できる掲示板には、「ある医師」の次のような書き込みがありました。
(その医師の紹介者もその掲示板にいますし、ご自分の写真も載せているなど、私は割と信頼性の高い情報と思いました。)
その医師は、その病院のことをよく知っているそうですが、「そのお子さんの親は、初診の時には、割り箸を持って(くわえて?)いたことは、当直医には言わなかった。」と述べています。
しかし、もし、それが本当であっても、重要な事実であるにもかかわらず、マスコミは「被害者こそ、絶対善」として、その事を報道しないような空気が、確かにあるように思います。
医師が、産科や小児科など、訴訟の可能性の多い科に行かなくなったり、また、(訴訟が怖くて)夜間には専門外の患者さんは一切みないことにしたりしたら、もちろん、困るのは、国民ひとりひとりでしょうし、このままでは、そういう時代が来ないとも限りません。
その事は、重要であると思いまして、今回、あえて(医師のはしくれとして)意見を述べさせて頂きました。
(もちろん、医師サイドとしても、常に、細心の注意を怠らず、日々の努力をすべきことは、言うまでもありません。)
安楽死の件は家族が同意をしていたものの、事実と違ったことを証言したことを認めているようですね。しばしば人の証言は自分に有利になるようにするものです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060329-00000000-mai-soci
村岡氏も無実と判決が出されたようですが、真実はうやむや。裁判長が指摘しているように橋本氏が一番臭いのですが・・・。
ある病院の外科部長が、安楽死のために、人工呼吸器をはずして7人を死に至らしめたとして糾弾されている。記事によると(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060329-00000007-kyodo-soci)患者への過度な思い入れが動機を作ったようだ。
『白い巨塔』において、里見と財前という正反対の医師像が提示されているが、おそらく里見のように個々の患者に入れ込んでいたら、医者自体がもたなくなると思う。学校で言えば、金八先生。私の友人の中学教師が、金八はウソだと憤慨していた。これは精神療法などでは特に言える。
クライエントがセラピストに対して積極的感情を向けることを陽転移、その逆を陰転移と言うが、セラピスト側からクライエント側に起こす転移もあるのだ(逆転移)。そしてこれが精神療法やカウンセリングの場面において双方にとって危険性を生む。
教会でも人格障害傾向や精神病質傾向を持っている人たちから勝手なイメージを抱かれて(彼らは自分の無意識的願望をこちらに投影するわけ)、それに対する失望をちょっとでも与えると、コロッと態度が豹変することをよく経験する。私の評価などはまさに天と地なのだ。甘えの構造でベタベタのニッポンキリスト教界の住人では特に言える。
かくして私などは、とにかく、まとわりつかれないことを心がける。牧師などで消耗している人たちはみなこのメカニズムの中でがんじがらめにされているわけ。人間ほど度し難い存在はないとますます感じる次第。
* * *
姉葉元建築士の奥さんが自殺したようだ。姉葉さんはうつ病の奥さんの介護のためにも仕事をこなすために手抜きをしたようだが、その愛情がこのような形で実を結ぶとは。前に鳥ウイルスで告発された会社社長が自殺したが、なんともやり切れない悲劇である・・・。こういった事件が起こると、マスコミをはじめすべてが彼らを極悪人のごとくに叩き、追い詰める。どうもこの国は何かを忘れていないだろうか?



先週の金曜日の夜、腰をひねって、えらく痛みが出て、主日集会のときはメッセージをPeenyさんにお願いしていたので、座っておれて助かりましたが、実際歩くのもきつかったのですね。
ところが、福島ではS兄弟が、山歩きをしようと言うわけで、困ったと思いつつも、「腰が痛いから」と逃げるのはカッコ悪いと思って、道なき道を(彼はあえてヤブを好むのです)S兄弟の後をついて延々と歩いたわけです。腰の痛みに耐えながら・・・。昨日は2時間ほど。今日も2時間ほど。いや〜、実にシンドかった。・・・
ところが、ところがです、驚くことに、気がつくと腰痛が治っていました。家に帰って私がピンシャンしているので、カミさんが一番驚いておりました。
土曜日にかかった病院は「K大腸肛門科クリニック」という看板でして、待合室には若い女性などもいるわけです。私はそこで腰痛のために変な格好をして歩くわけですが、一見すると痔の痛みに堪えているようにも見えるわけです。で、私は心の中で「僕は痔じゃないんだよ。これは腰が痛いからだからね・・・」と自己弁護しつつ診察室に入ったわけです。このくらいに痛かったのですが、今は、さっぱりと痛みが消えました。
いやあ、人の体は不思議なものです。パウロは地上の幕屋の中でうめいていると言いつつ、福音のためには体を打ち叩いて従わせると言っていますが、この体はなまけさせるとキリがないのですね。「喝うっ!」を入れることも大切なんです。



昨日と今日(ほんとはあと1日の予定でしたが、S兄の都合で)、福島の山小屋に行ってきました。いつもどおり、ここに来ると時間が普段の3倍くらいに遅く流れます。で、新たに横浜から移住されたNさんと知り合って、その家を見せてもらいました。ガーデニングがコンセプトの家で、750坪の土地に豪勢な庭が広がっていました。5年がかりの手作り!
Commented by ひろこ 2006年03月29日(水)17:30 腰の痛み癒されてよかったですね。はれるや!
ますますログハウス建設したいと心はやされたのでは ないでしょうか。
イギリスからのゲストPenny姉妹のメッセージです。英国のノーウィッチでは、私たちの最近の導きと同じ流れの実行に入っています。それはいわゆるキリスト教の伝統的実行や価値観を打破するものです。ひとりひとりが祭司として立ち、語ること。受身でありがたいメッセージを聞いて、自分の満足だけを求めるといったメンタリティから解かれる必要があります。
午前9時に一番で診察を受けました。Dr.は年間1500例の内視鏡検査と750例の内視鏡手術例を持っている専門認定医です。が、今日は問診と採尿と採血だけ。内視鏡検査は4日となりました。ポリープなどが発見されたら、その場で切除(ポリペクトミー)するとのこと。統計的には、潜血反応陽性者の3%(データによっては10%)で大腸がんが発見されているようです。ポリープは2-30%、異常なしが7-80%というところ。ただしガンだった場合はかなりの高率で進行がんのようです。さてさてどのような結果になりますか。
* * *
で、今週と来週のセレブレーションは英国からの姉妹にメッセージをお願いすることになりました。今イギリスでどのような主のわざがなされているか、シェアしてくださいます。ポイントは従来のように、礼拝にお客さんとして出席して、ただ座って、ありがたいメッセージを聞いて、気分よく帰っていくというあり方を打破しようとしているわけです。メッセージを受身的に聞くのではなく、自ら主から直接に聞くことを訓練しているとのことです。誰かメッセンジャーがいなくても、それぞれが主に聞くことができること。まさにニッポンに必要なことではないでしょうか?
そして来週は福島のS兄弟の山小屋に行ってきます。また共に交わり、祈りたいと思っています。というのは、これまでここでは伏せてきたのですが、昨年暮れにN兄弟に肺への遠隔転移が見つかり、再度オペすることになりました。が、とてもうれしいことは交わりがとても有意義になっていることです。彼の霊的状態がとても健やかにされているので、肉体の病のことを語っても、以前のように暗い雰囲気にならない、いやむしろ明るい雰囲気があるのですね。主の御手が明らかにあることを感じ、むしろ彼から流れる霊がとてもイイのです。すでに主は勝利されたと感じています。主の働きは、内から外へ向けての癒しであり、変革です。
今日はやや疲れが出ました。しかしあす検査があるので、午前中にプールとサウナ。体がモヤモヤとするときは、けっこう思い切って泳いでしまうとシャキっとするものです。50を迎えると体もそれなりにいろいろ出て来るようです。
主がゲッセマネで血の汗を流すほどの葛藤しておられた間、弟子たちは寝てしまったのですが、彼らに主は言われました、「霊は燃えていても、体が弱いのだ」と。また詩篇に「主は私たちの成り立ちを知り、私たちがチリに過ぎないことを心にとめてくださる」ともあります。ロマ書には、「体を生ける捧げ物とせよ、これが神が求めておられる礼拝である」ともあります。
体がなければ内なる感動も表現できないわけで、体は主にとってもとても大切なのです。ですから「神はキリストを死者の中から起こされた御霊によってあなたがたの死ぬべき体にもいのちを与えるであろう」とあるとおりです。
多分ファイバースコープで診ることになるのでしょうが、ちょっと興味があります。自分の体内を見てみたいとも思っているのですね。


はるばるイギリスのKingdom Faithからご婦人が来日されました。Blogの紹介欄にあるemiさんのバイブルカレッジのチューターです。4月の初旬まで日本に滞在され、広島や横浜を尋ねる予定。今日は初対面ですので、一緒に食事をし、ちょっと富士山の麓をドライブしました。
で、ここに紹介したのは、軽井沢の白糸の滝(昨日訪れました)と富士山の白糸の滝です。ちょっとスケールが違いまして、前者は高さ3m程度、後者は30mです。空間的には10の3乗、つまり1,000倍の差があるわけで、中々感動でしたね。
(ブラウザでサイズが大きすぎる場合は、一度ダウンロードしてから、画像ビュアーでご覧ください。mpgファイルはクリックしますと動画がごらんいただけます。)
思い起こす御言葉:
信じる者の腹から生ける水が川々となって流れ出るであろう。
温泉から帰りました。新しいところを開拓でしたが、なかなかよかった。伊香保と草津は『不如帰』の徳富蘆花や西洋医学を普及させた東大医学部教授ドクトル・ベルツの縁もあるところで、趣のある町でしたね。後ほど日記にしようと思います。
で、帰ってみると先日のドッグの結果が来ておりました。予想したとおりのいつもどおりの結果でしたが、ひとつ新たに便潜血反応陽性が加わっておりました。これは大腸がんとポリープが疑われるので、さっそく土曜日に、私の義兄の同級生で、市大第二外科講師の後、消化器系の病院長をしているドクターに診てもらうことにしました。そろそろがん年齢ですし、身近にN兄の件もあるので、この際徹底的に調べようと思っています。(影の声:秘密の話、昔JIをやったことがあるので、その可能性も高いのですが・・・。)
ルークさんは本当に温泉が好きそうですね。私も今日ひょんなことから、温泉にいってきました。主の話などもしながらぬるい温泉なもので教会用語で言うところの求道者と7時間入り続けていました。長野に有るのですが正直凄い温泉ですよ、町の中にあるのですが脱衣もシャワーも石鹸もポンプやボイラーもない、ただはいるだけ、普通の温泉の85倍の濃さで今は体がぴりぴりです。
今日は草津の町をゆっくり歩く。ここもゴミゴミとした坂の多い街であるが、けっこう粋な店並みがよかった。西の河原では天然温泉が湧き出ており、なかなか迫力。草津の名物、ゆもみショーを見る。迫力あるオバチャンたちばっかり・・・。
で、帰り道、軽井沢による。この時期は閑散としているが、むしろゆっくりできていい感じ。ログハウスの喫茶店で食事をするが、薪の暖炉があり、往年のニッサン・フェアレディZが展示されており、マスターが相当に「通」であると知る。いや、なかなかイイ雰囲気。私も10年後にはログを持つぞと、またまたモチベーションをくすぐられた。
午前中伊香保を発ち、榛名山と榛名湖を訪れる。が、ややがっかり。榛名湖半は楽しめるところがないし、山の上の貯水湖といった感じ。
次は草津に入る前の処に、ベルツ記念館による。ベルツ水で有名なドクトル・ベルツは明治の初期医学館(現東大医学部)で26年間も教鞭をとり、現代医学の基礎をすでた人。奥様はとてもかわいらしい日本人。彼はハンセン病の治療を草津温泉で試みたらしい。これらの先人の努力の上に今の医学があるわけ。
21日の宿はホテル望雲。古くて新しい和風のホテル。設備は豪勢。風呂も香り高いヒノキ風呂から、古い造りの風呂まで、いくつも揃っている。雪が舞う中で露天風呂を堪能。王さんのWBC優勝でちょっと気分もGOOD。食事は上品な懐石風。味はさっぱりで物足りないと思いきや、餅豚のステーキでタップリ。
この地は徳富蘆花が晩年静養し、最期を送った地です。伊香保は小さな町でクネクネとした坂道ばかりで、車の運転に難儀したが、味わいがあった。彼は愛と悲劇の『不如帰』で有名ですが、彼の資料館を見たところ、彼も"キリスト者"なんですね。愛用の聖書も展示されていました。内村鑑三とも交流があったようですが、若い頃に棄教しています。奥様はずっと信仰を守っていたようです。
明治の文豪は少なからず聖書に触れているのですが、「頭(おつむ)の信仰」だったようで、いのちを見出した人は少ないようです。何だか典型的ニッポンキリスト教のルーツを見るようです。
で、20日の私たちの宿は、彼が心臓を患い、静養した旅館千明仁泉亭。由緒ある宿で、群馬の国体の際、皇太子夫妻も宿泊された処。風呂はお湯が赤茶けており、プール並みに深く、泳げるほど。露天風呂は遠くに雪を冠した山並みを望みつつ、ややぬるめでゆっくり浸かれた。食事は伊豆と違って刺身などは少なく、山の物が中心で、けっこう旨かった。
(写真は蘆花の臨終のベッドと愛用のコート)
どうもサーバーがやや不調でして、つながったり切れたりの状態のようです。原因が分かりませんが、ご了承くださいませ。
またハードコアの方にもアタックが入り始めました。対策を検討中です。