最近の日記

律法の廃止は地獄を招く

再建主義ではどうしてモーセ律法にこだわるのか、実に不思議だったのですが、富井さんの次の主張を読んで理解できたような感じがします:

--以下引用--
神を否定し人間だけでやろうとすると地獄が来る

今の流行の神学では、「新約時代に、キリストにあって、旧約律法はすべて廃止された」という。律法が廃止されたと聞いて、何か解放感を感じているならば、大きな間違いである。神の法がなければ、人間の法がやってくるからである。
「神に縛られずに人間だけでやっていく。なんて自由なんだ!」
1917年まで、人々はこのような感想を抱いていた。しかし、実際に人間だけでやっていく社会がどのように過酷なものであるかをロシア革命やそれに続く社会主義革命が教えてくれた。それまでは、神の超越法によって、人間の恣意的な支配が抑制されていた。しかし、革命によって神を廃位させた結果、もはや、統治者のわがままを抑えるものは何もなくなったのだ。
毛沢東のもとにおいて、万人に鉄の生産が命令された。農民もだれもみな鉄を作った。農業や自分の仕事がおろそかになり、社会は大混乱した。「神の法なんていらない。人間の法でやっていく!」と叫ぶと、人間は自分の首をしめることになるということを歴史は証明した。
--引用修了--

共産主義のソ連や中国の悲劇も律法がなかったからだと。モーセ律法の廃止はただちに混沌を招くと言うわけです。う〜ん。旧い律法は廃止されたことはヘブル書のとおりでして、それに代わって新しいいのちの御霊の法則が導入され、内には栄光の希望であるキリストが存在論的におられることを知れば、こういった恐れからは自由になるのですけどね。彼の真剣にして必死な生き方には少なからぬ共感を覚えるものです。

日本の教育の病理

東京裁判を知らない人7割。20台では9割。かなりヤバイ。これでは韓国や中国にかなうわけがない。(→記事

ますますクラゲみたいな茫洋とした、焦点の定まらない国になるだろう。三島由紀夫の予言のとおり。

精神保健学の講義

毎年7-800名の学生に教えている。精神医学のごく基本、精神分析理論による精神病理を話すのであるが、自分でもよく飽きずに話しているものと・・・。と言うのもネタが尽きないからだ。毎年犯罪は増える一方であり、しかも質も年々悪化する。コワイことはそのような事件が起きてもあまり驚かなくなってしまっていること。感受性の磨耗が起きている。これはその度に敏感に反応しているならば神経が参ってしまうために、感性の閾値を上げることによって防御するメカニズムがあるため。要するに、たとえると、「面の皮が厚くなる」わけ。

最近『脳内汚染』と言う本が出た。パソコンゲームやインターネットに曝されているうちに脳の中にある種の「汚染」が生じ、人を殺すことなどに感受性を覚えなくなるメカニズムを説いている。アメリカの軍隊では実際にゲームで殺人場面に何度も曝して、実際場面でも殺人に対して抵抗を覚えなくする訓練が行われている。大脳は刺激に対して慣れるのだ。

クリスチャンも同じで、徴だ、不思議だと、その刺激になれるうちに、真の主の声に対しては感受性を失う。かくして聖会だの、油注ぎの器だの、預言者や使徒だのをおっかける一種の依存症に陥る。私もニッポンキリスト教界と触れる中で、クリスチャンと称する人たちの実態や、病的な人々による種々の出来事に否応なく巻き込まれるときに、目が点になることを味わってきたが、元々気の小さい私が、徐々に慣れてきていることに気がつく。これはちょっとやばいかも知れない。無益な情報や刺激からは意識的に離れる必要がある。

かくして講義で毎年、これからますますわけの分からない事件が起きるよ、と「予言」しているのであるが、ニッポンキリスト教も今後ますますわけの分からない世界になるだろう。クリスチャン・メディアで取り扱う記事や売れ線の本を見てみれば、現状がどうであるかは明らか。どなたがBBSでも言われたように、このような偏向した刺激に慣らされていくわけで、その結果にこわさを覚える次第。リバイバルどころではなく、サバイバルの問題なのだ。

1年の1/3が終わり

早いものです・・・と、しみじみ。

私は今週からほぼ6週間、土曜日も休みがなくなり、<月月火水木金金>状態です。ちょっと気合を入れなくては。

私も逮捕されるか・・・

偽造建築事件で、不正に気づいて告発したイーホームズの藤田社長が架空増資の容疑を認めたとのこと。要するに会社設立や増資の際、他から金を借りてきて、それを資本金に繰り入れた形を取った後、すぐにその金を返済する経理操作のことだ。「見せ金」とも言う。

実は何を隠そう、私も有限会社のオーナーなのだが、設立の際は実質的にはこの手法を使ったのだ。親から借りるなどして手当てするのだ。つまりこの手法はよく使われる手法なのだ。下でも言ったが、実質大赤字のアメリカなどはまさにこの手法でやっているではないか。

今回彼が告発したから、明るみに出たのだが、しばしば告発者は自らが傷を受けるもの。雪印の牛肉の不正輸入を告発した倉庫会社の社長は今極貧の状態にある。果たしてこの容疑で彼を逮捕して、彼がそれを認めて、今回の偽造事件の本質的な解決になり得るのか。もともとは国が持っていた審査権を、いわゆる規制解放の方針にのっとって、民間に下ろす際に制度上の不備があったわけであろう。リバータリアニズムの主張する国家機能は最小にして、個人(民間)レベルですべてを処理することの無理が露呈したわけだ。

どうも今回も官僚がきわめて責任を回避する術に長けていることだけが証明されるような予感がする。それはメンドーなことに首を突っ込むことを避ける「見ざる・聞かざる・言わざる」を助長するだけとなろう。

Commented by kg 2006年04月30日(日)22:40

様々な世の動き、神様からの知恵をいただいて、よく理解したいものです。キリストの者は世の者ではないけれども、主がまだ世に置いておられるのだから。
ルークさんの年初めの勧め、“ステップフォワード”に励まされて、一歩踏み出す決心をし、努めています。それは、「人の言葉に惑わされない。主と主の御言葉にのみ信頼する。人の思いを先取りしてへつらわない。思いを自分のうちに向けるのではなく、外に向ける。等」です。私は、非常に内省的で、自分でもかなり病んでいたと思っております。
神様の深い真理のすべてを知ることは、イエス様のもとに行くときに可能になるのだと信じます。私たちには、主の真理の異なる側面が知らされており、クリスチャンが違いを認め合い、互いに学ぼうとするならば、さらに開かれる真理があると思います。ニッポンキリスト教の仲の悪さは、自分の聖書理解を、神様が聖書を通して語ろうとしておられることの上においているからではないでしょうか。
徒然に書きました。

格差社会は悪くない!

『文藝春秋』で竹中氏が「日本人よ、格差社会を恐れるな」と論じていた。私は彼の主張はけっこう理解できるのです。再建主義の富井氏も、元キャバ嬢の太田議員の負け組みゼロ社会の実現政策を、例によってこき下ろしている。しかし、実は私も彼とまったく同意見なんですね。勝ち負けがあるから社会は成立するのです。主ご自身が、持っているものはますます豊かに、持っていない者は持っている物までも取り上げられると言っておられるのですから。小学校の運動会で手をつないでゴールとか。アホか、と私も思うわけです。

富井さんはソ連の末期症状をごらんになったようで、この手の社会主義的価値観には相当のアレルギーがあるようです。が、再建主義の価値観を究極的に推し進めると、実は「社会的ダーウィニズム(適者生存)」になるわけです。進化論の根本思想ですね。これがリバータリアニズムです。(有神論の再建主義の理想社会モデルと無神論的リバータリアニズムの社会モデルが同一に成ることの指摘は救世軍山谷少佐の考察によります。詳細はこちらを)

憐れみに満ちた神は敗者復活と言うか、負け組みに対するケアを下さる方です。貧しい者、能力のない者、弱い者に対する配慮があるわけです。もちろん今増えている「働かない落伍者」は自己責任でやってもらいたいですが。で、実は、この世のほうがある意味で健全化されており、今のニッポンキリスト教界こそが、まさに富井さんの言われる偽愛に満ちた社会主義状態なんですね。自己責任で自分の救いの達成を心がけない人が多過ぎます。

だから、わたしの愛する人たち、いつも従順であったように、わたしが共にいるときだけでなく、いない今はなおさら従順でいて、恐れおののきつつ自分の救いを達成するように努めなさい

Commented by Luke 2006年04月29日(土)20:50

HHKスペシャルでカイロの特集があった。人口の90%がイスラムであり、アザーンを呼びかける塔が千も建っている。イスラムでは商売などで成功した者はサダカと言う寄進を進んで行うとのこと。犠牲祭(アブラハムのイサク奉献)では、羊の肉を1/3は自分のため、1/3は親戚のため、1/3は貧しい人のために配る。これがイスラムの誇りだと。彼らには「勝ち組・負け組み」と言う意識もないのでしょうね。かくしてカイロは世界の富を集めて繁栄したわけ。さらに10%はキリスト教の一派であるコプト教。イスラムと平和に同居している。ニッポンキリスト教ではクリスチャン同士が聖書解釈の違いをめぐって対立して、とてもではないが平和のうちに同居できないわけで・・・。う〜ん、と考え込んでしまいましたね。

Commented by イザヤ・ベン・ハー 2006年04月29日(土)23:51

お久しぶりです。再建主義のことも久々ですね。富井さんは相変わらずのようですが、死刑廃止制度に対してえらく憤っておられるような。私も死刑はあって言いと思っていますが、「イエスは、罪人を殺されるお方です。」と言う一句はやはりこわいです。

Commented by Luke 2006年04月30日(日)21:54

そうですね、また旧約律法について議論が再燃しているようです^^どうしても彼はレビ系の律法が廃棄されて、メルキゼデク系の律法、つまりいのちの御霊の法則に置き換わったことが分からないようです。後者は前者の上位互換なのですけどね。「軽々に反論するな」という台詞もちとコワイですよ。

ユダの福音書

今話題のNational Geographicの『ユダの福音書』の記事を読んでみた。

エジプトで発見されたこの写本。要するにキリストの肉体を滅ぼすことにより、キリストの内なる神を解放するために、ユダはイエスから特命を受けていたと言うわけ。イエスはユダに対して言う「その任務を果たせば、他の弟子たちからは裏切り者扱いされるだろうが、私に忠実であれ」と。ユダがえらく英雄視されている。

5月に封切られる『ダ・ビンチ・コード』にせよ、最近やけにこのような路線物が目立つ(私は冒涜とか叫んで目くじら立てるまでもなく、エンターテインメントとして楽しんだろ)。私たちは普通「聖書のみ信仰」を標榜しているわけだが、クリスチャンと言っても、カトリックやギリシャ正教では使徒伝承だの、聖人の言葉などが重んじられ、聖書66巻だけと言うわけではない。現に共同訳には外典がついている。福音書にしても20種もあるそうで、私たちとしては神の主権によって今の4福音書に整理されたと理解しているわけである。が、どこで線引きをするか。まさに信仰が問われるわけ。

そもそも聖書66巻だけのクリスチャンの間においてすら、主の再臨をめぐり、あるいは律法の取り扱いをめぐり、まったく正反対な説があるわけ。う〜ん。まあ、普段はあまり気にしないでいるわけだが、このような機会に当たり前としていることについてちょっと祈るのもいいかも知れない。

ところで、かのホリエモン氏が保釈された。1,200Calのダイエット食でえらくスッキリしてしまった。私も見習うぞ。その彼も、かつての忠臣宮内氏の供述調書を読んで「俺を売る気か!?」と憤慨しているようだ。まさか、それは太り気味ホリエモンにダイエットさせ、健康にするためである、とか言う『宮内の福音書』なんて出てこないとは思うが・・・^^

文藝春秋五月号から

ドル大暴落が始まる−『東西逆転−アジア・30億人の資本主義者たち』(NHK刊)の著者プレストウィッツ氏と国谷裕子氏の対談。財政赤字と貿易赤字で苦しむはずのアメリカを下支えしているのは日本からの資金。個人資産が1300兆あると言っても、大半はアメリカに。で、まず戻ってこない。GDPは5%成長予測。ダウも6年ぶりの高値更新。絶好調のアメリカ景気・・・のはずが、実はドルがきわめて危ないところにいるとの警鐘を鳴らしている。

今回も米軍再編に伴って3兆円の資金を日本から取り付けたアメリカ。で、貢君状態の日本。日本が自立して米国債を売却し、保有外貨をドルからユーロなどに移せば、ドルは一発で大暴落をするわけ。前に橋本氏がちょっと脅したことがあったが・・・。アメリカ人は赤字なんのその、他の国から還流する金の上にあぐらをかいている。これからは中国が10年程度のスパンで日本経済を追い越し、アメリカが中国頼みとなるであろうとの予想。つまりアジアの時代に入ろうとしているのだ。

イラク戦、牛BSE問題や基地移転に見えるとおり、アメリカの独善的自己中心はほとんどビョーキですね。幻想的世界に閉じ篭って自分勝手な論理を妄想的に膨らませている自己愛性+分裂病質人格障害です。私的には小泉氏のコメントを聞いていると腹が立つ。米国債を売り払うぞ!と一発言える政治家はいないのか!

その他、われらの昭和30年−例の『三丁目の夕日』の世界であり、何とも懐かしい。日本はどっちだ−今後の日本を占う、等々。いつもどおりなかなか面白い。

偽装建築事件

ついに別件ながら関係者が逮捕された。被害者の立場は十分理解しつつも、企業の論理の中で翻弄された姉歯氏については、なんとも一抹の哀れを感じる。仕事をなくし、妻を亡くし、家族を亡くし・・・。この世的にも罪を清算する中で、霊的にも彼が主に出会うことを祈る。

触覚の短い学生たち

本日のアドヴァンスト・セミナーでは昨日の株価の大幅安の原因について論じ合った。原油価格高騰による米国経済の失速懸念から金利上昇が抑えられ、日米の金利差が縮小するため円高になり・・・と、言いたいのだが、学生はまったく関心なし。株価が500円も下がることの意味どころか、下がったこと自体知らない。経済は「風吹けば桶屋が儲かる」の世界なのだが、その論理の連鎖が追えない。テレビも観ない、観てもギャグ連発のお笑い系。新聞は見ない、見てもテレビ欄のみ。

とにかく彼らの状態は一種の分裂病の陰性症状状態。周囲に対する関心がほとんどなく、自分の肌すれすれの事態に対してしか反応しない。ある面で不気味なのだ。ガラスのケースに入った人形のようなもの。彼らという存在に触れることができない。現実から引きこもっているわけ。何が楽しくて生きているのか。何を目的に生きているのか。まだ彼方此方でペチャクチャしている学生たちの方が健全だ。

これは実はクリスチャンも言えることで、自分の問題や信仰のあり方にとらわれている人格障害傾向のある人たちの雰囲気とソックリなのだ。関心は自己のみ。自己に触れることには過敏に反応するが、それ以外のものにはまったく関心を示さない。かくして神学の仮想世界にはまって空回りをしているオタク・クリスチャンも、わが学生も同じ匂いと雰囲気を醸している。

人間金儲けに関心を示さなくなったらほとんどビョウキと言える。社会は金の動きで理解できる。しかし彼らはアンテナが短く、世界が自分を中心としたほんの半径1bの世界。ニッポン社会もニッポンキリスト教界もこれからこういった病的傾向がますます顕著になるだろう。30歳を超えたヒッキー(引きこもり)が母親を殺して遺体を解体し、煮たり焼いたりしてゴミと一緒に捨てるといった事件がフツウに起きてしまう現状。カナリ寒い・・・。

Commented by はるえ 2006年04月27日(木)21:43

久し振りに書き込みさせていただきます!
クリスチャンと呼ばれる人たち(あ、私もその一人か)は攻撃的な人たちもけっこう多いですからね。「救われている」といいながら、その救いを実のところ生きていないのかもしれませんね。けっこう本気でコワイと思ってしまいます。

「人間金儲けに関心を示さなくなったらほとんどビョーキ」というご意見もなかなか興味深いですね。
私は投資銀行で働いているので、毎日リアルタイムの株価を見ているのですが、これがなかなかおもしろいのですよ。インサイダー情報だらけの世界にいるため、株を買うことは一切できず、むしろ実際の売買をしているLukeさんの立場が少しだけ羨ましく感じるくらいです。株=不健全というイメージがまだまだ日本ではあるんでしょうけど株を通して学ぶことは多いですし、世界も広がりますから、リスクを負ってでも一度経験してみるのもいいかも、という気はします。一つの世界(たとえば「キリスト教」の世界!)に凝り固まって健全性を失うより、全然いいと思います。株、がんばってくださいね。私なりの、長期的なおすすめ銘柄は一応ありますが・・・絶対言えません!それこそ証取法違反で逮捕!ですよ(笑)

Commented by Luke 2006年04月27日(木)22:03

おお、これは面白いコメントをありがとうございます!そうですか、投資銀行にお勤めとは・・・。生き馬の目を抜く世界で、さぞ刺激的でしょうね。インサイダーもけっこうスリルがあります、よね^^

昔(85年か?)チャーリー・シーンの『ウォールストリート』と言う映画がありました。結局インサイダーで捕まるわけですが。マイケル・ダグラスが迫力ありましたね。あんな世界にいらっしゃるわけですか。LTCMですら破綻したくらいですから、すごい世界ですよね。私などはほんのスズメの涙をポツポツと回しておりますが・・・笑。

銘柄は別として、いろいろお話を聞かせてくださいませ。ビョウキのニッポンキリスト教界はもう辟易ですので^^

サイボーグの可能性

立花隆の『プレミアム10』。マン・コンピューター・インターフェイスによって、脳とマシンを直結することにより、機械を脳が感覚のある肢体としてコントロールできるようになるわけ。かくして人間とマシンの境界線が消失する。

すると問題となるのは「自己」とは何か。少なくとも今私がこうして文章を書いている私の手は、マシンに置き換えても、「私の手」と成り得るわけ。目も人口眼球に置き換えられる。内臓も・・・とやっていくと最後は脳が残る。これを取り替えたら私が私ではなくなる。ここで養老先生の『唯脳論』となるわけ。しかし私の大脳とまったく同じネットワークとファンクションを持つICチップができれば、私はそのチップの中に生きることができる。現に人口海馬(脳の記憶装置)チップはすでに完成されている。

が、このような見解は、脳と霊の関わりを一切考えないサイエンスの世界の話。脳は電流と化学物質によって動作するが、では自由意志も物理化学現象だろうか?実は今日の講義でココを話したのですが、私たちの意志はどこから生じるのか。もし物理化学現象であれば、偶発的な電流の発生や、分子運動論的な化学変化によることになってしまう。

すると脳が自然界を理解することは、物理化学現象が物理化学現象を理解することになるわけ。もっと言えば自然界の法則自身が、自分自身を理解することになるわけで、これは明らかにおかしい。ユング派の河合隼雄氏が、主観的世界はサイエンスでは解明できないと言っていたが、鏡がなければ自分の顔を見ることができないのと同じこと。つまり自分の脳を理解することは、自分の脳自身には不可能なのだ。

また彼は自己(意識)の本質は「インテグレーション(統合性)」にあると言っていたがこれはまったくそのとおりと。分裂病などはこれが壊れるわけ。昨日の人格障害などはこの統合のあり方が歪んでいるのだ。

かくして脳の情報信号を取り出して、それによってマシンをコントロールすることはできるであろうが、そのマシンをコントロールする意志を作り出すことはできない。意志は物理化学の世界の外に存在するから。ここで魂と大脳の関わり方のメカニズムがどうなっているのか、つまり意志を持ったときに大脳に電流情報が生じるわけで、私たちの意志は物理化学的世界と関わることができる。その接点がどうなっているのか、私はこれを知りたい。

創世記2:8において、神は体をチリから造り、霊を吹き込むこと、人は生きる魂となったとあるとおり、霊と体の接点として魂が生じたわけだが、その接点のメカニズムはいぜんとして解明されていない。物質界と霊的世界の関わりは現在のサイエンスでは取り扱われていないが、私が今もっとも関心を持っているテーマである。

何ゆえに・・・

この業界、ビョウキの人が多いのでしょうか?確かにイエスは「健康な者に医者はいらない。わたしは病気の人を召すために来た」と言われました。が、それをビョウキの正当化にしてほしくはない、と私は思うのです。

病んでいる人は適切な自我を確立していないために、自分を受け入れてもらえるかどうかがすべてなんですね。彼らは自分が受け入れられていると感じて安心している間は、おとなしいのですが、いったん自分が拒否されていると(勝手に)感じると、態度や表情が豹変するわけです。かくしてネガティヴなエネルギーを周囲に発散するわけ。

このキリスト教業界、自己愛性人格障害、境界性人格障害、妄想性人格障害、回避性人格障害あたりが相当に多い。統計的には、一般社会でも10%はあるのですが、私の印象では。ニッポンキリスト教界ではおそらく30%程度はあろう。彼らには十字架を語ってもほとんど理解されない。何しろ彼らにとっては自己がすべてであるから。

かくして目が点になるような事態がたびたび起きるし、こちらも否応なしにそれに巻き込まれるわけです。ある意味、倒錯した人たちと接するときには、こちらも傷を受けることは必定なのですね。彼らと接する際にはこちらが十字架を取って降りること。決して争ってはならない。

まことにこわい存在はニ・ン・ゲ・ン。が、打たれたイエスを思うとき、何故に神は・・・と。(・・・前にも書いたっけ・・・)

 * * *

千葉の補選で民主党の元キャバクラ嬢太田氏が当選確実。これから政治が面白くなります。

Commented by タリタ クミ 2006年04月24日(月)10:16

ルークさん、こんにちは。色んな人格障害を持つ人達はどうしてそんなふうに育ってしまったのでしょうか?
そしてもう直らないのでしょうか?そうならないため、またわが子をそうしないために、注意すべき事ってあるのですか?中3の娘に頭をかかえる事がふえてきた昨今です。ご指導よろしくお願いします。

Commented by Luke 2006年04月24日(月)11:38

こんにちわ。昨日も一瞬凍りつく場面があったわけですが・・・(^^;A

そうですね、本人の意志によらない要因と、本人の意志による要因が絡まっているのでしょうけどね。分裂病などはまだ薬が効きますが(面倒な患者は薬で抑えてしまいます)、人格障害は薬も効かないし、治療はほとんど無理です。そしてもっとも根本的な問題は、彼らが自分の病理に気がついていないか、認めない点です。ひたすら自己を主張し、それが拒否されると一転して妄想混じりの恨みに変わりますから、かなりコワイわけです。で、しばしば教会ジプシーしているわけ。

育て方は、まあ、ニッポンキリスト教のCSなどは止めておいた方が・・・。教える方の教職者自身が病んでいるケースが多いですから。子供には普通にこの世の競争原理の中で切磋琢磨を受けさせることですね。旧約聖書の原則はパロの下でエジプトで訓練を受けることです。肉に仕える事ができない者に霊に仕えることなどできません。

Commented by 春野目覚 2006年04月29日(土)02:53

十字架を語ってもほとんど理解しない自己がすべての人間がどうしてクリスチャンたりえるのでしょうか?(未信者となんの違いがあるのであろうか?)

イエス・キリストの十字架の購いは自己愛性人格障害、境界性人格障害、妄想性人格障害、回避性人格障害には効果がないのでしょうか?(これって十字架の購いを貶めることになりません?)

これらの方々も『地の塩』てことになるんですかねぇ?

Commented by Luke 2006年04月29日(土)09:24

ええとですね。<主の十字架(救い/贖いの力)>と<私の十字架(救いの適用)>の違いをご理解くださいませ。

Tコリント1:18−十字架の言葉は、滅んでいく者にとっては愚かなものですが、わたしたち救われる者には神の力です。

とあると同時に、

マタイ10:38−また、自分の十字架を担ってわたしに従わない者は、わたしにふさわしくない。

とあるとおりです。

病んでいる人は病んでいる自己がアイデンティティとなり、それを決して捨てませんからね。

Commented by kawa 2006年05月01日(月)13:19

未信者との結婚禁止、株の売買禁止、他宗教の仕事禁止等が純粋な対人恐怖症をつくってしまう。純粋な孤立したクルシチャン家族は霊的喜びに関しては疎く、キリストが形づくられるまで苦労が絶えることはない。

Dr.Lukeの一言映画評-アンダーワールド-

アップロードファイル 128KB午前中はプールとサウナ。午後はやや疲れていたようで、爆睡。夜はMM21で食事と映画。食事はフォー!と言ってもHGではない。ベトナム料理のフォー。麺であるが、味が淡白で、話の種だな。映画は評するまでもなく駄作。
アップロードファイル 91KBアップロードファイル 138KB(やや手ぶれが・・・)
 * * *

原油価格がついに75ドル。これはかつての石油ショック時の倍以上。G7は産油国に増産投資を要請したようだが、日本経済にもジワジワとボディブローのように効いてくるだろう。

今朝の富士山

アップロードファイル 80KB4月の下旬にこれだけキレイに見える富士山は珍しいです。