No.2638の記事

Dr.Lukeの一言映画評

アップロードファイル 15KBアル・ゴア氏の『不都合な真実』。CO2の蓄積による地球温暖化は予想以上に深刻であることが分かる。最近の異常気象もあの映画『ザ・デイ・アフター・トモロウ』にそっくりの様相を呈してきている。ゴア氏は単に政治家としてこのような活動をしているのかと思いきや、大学時代からのある意味で彼の専門なのですね。

共和党とブッシュを皮肉って笑いを取っているが、マジでこの面でもブッシュはヤバイ。京都議定書を批准しないのはアメリカとオーストラリア。そのアメリカは世界のCO2産出量の30%以上を占めている。ここでも独善。実はKFCには環境問題の専門家の兄弟がいるのですが、京都議定どころではなく、水面下で2012年度以降の駆け引きが各国で進んでいるとのこと。特に中国とアメリカの駆け引きは熾烈を極めている。実際中国が目覚めたらこれは大いなる脅威。CO2産出量の権利を商品として売買するマーケットもある位だから、環境問題も結局は金の流れに還元される。この仕組みを考えたのはアメリカ。いかにもアメリカ的なわけ。

結論的に言えば、本質的な解決策は、モラルであるとゴアは主張する。さてさて、そのモラルはどこにあるのでしょう。昔、道徳の時間に聞いたお話:ある村である人にお祝いをしようとなって、各家からワインを集めようとなった。村の広場に空の樽を置いて、そこに集めたわけ。で、それが一杯になって、お祝いに送ったところ、飲んでみてビックリ。何とそれは水でした・・・。イエスのカナでの奇跡を逆回しした不思議。なんでだろ〜。環境問題も同じなのだ。果たしてこの映画は間に合ったのだろうか?