苦言

カンコクキリスト教のオメデタさ

アフガンに、政府の要請をあえて無視するかのように、派手な真新しいバスで修学旅行並みに入ったカンコクキリスト教徒たち。どうもカプセル化しているのはニッポンキリスト教(注)ばかりではないようだ。文化的背景や地政学的状況を一切省みることなく、自己満足的な団体旅行すると言うオメデタさ。いざ捕まってから、伝道旅行ではない、と懸命に弁明しているようだが、どうも「伝道」と言う価値観が、水戸黄門の印籠となっているのあろう。「伝道」であれば、相手の文化や政治や習俗に対する配慮がすべて欠落するわけだ。やれやれ・・・。

さすがの韓国でも自己責任論が出ているようだが、日本でも同じようなことがあったとき、小泉さんがあきれたように、「ここまで言ってもまだやりますかあ・・・」とうめいた場面を思い出す。キリスト教と言う価値観の体系自体が、一方で十字軍のような残虐をなすと同時に、今回のようなオメデタイ事態を引き起こすわけで、この乖離性がその根本的病理なのかもしれない。

(注)この用語は前にも述べましたが、私のオリジナルではありません。明治学院大の鹿島春平太氏の用語です。氏は「ニッポンキリスト教はその初めから暗闇にあった」と指摘されています。

年金問題のルーツ

文藝春秋八月号の記事『年金消滅の主犯を暴く』によると、厚生省初代年金課長花澤武夫氏は次のようにのたまっておられるとのこと。

労働者年金保険はドイツ社会保険の実例に鑑み、勤労者の増強と浮動購買力を吸収してその巨大なる資金を国家的に動員することを目標とし、之が目的達成の手段として、社会保険の制度の活用を企画した(中略)、即ち新しい日本的年金保険は敢えて社会保険たることを要しない。

さらに続けて

なにしろ戦争のどさくさにやってしまったから、それがいちばんよかったのですね。落ち着いて、みんながまともに考えるようになってからこれを作ろうと思ったら・・・法律はできなかったでしょう。

なぜなら

年金を払うのは先のことだから、今のうち、どんどん使ってしまっても構わない・・・せっせと使ってしまえ

というわけだ。以上、同氏著『厚生年金保険法大要』及び『厚生年金保険制度回顧録』。

嗚呼、長さん的に、だめだ、こりゃ!

二枚舌の米国と去勢されし日本

昨日の「サンデープロジェクト」によると、現在アメリカがイランの核開発に因縁をつけ、最悪の場合、イラン攻撃をする可能性もあるわけだが、そもそもイランに原子炉を提供したのは米国だったそうだ。70年代にイランからの留学生をMITが引き受け、ノウハウを教育し、しかも原子炉も提供したようだ。当時はイランはアメリカ側から見て、仕える存在だったわけ。その中心に何とチェイニーがいたと!?

ところがその後ホメイニ師が台頭し、核はイスラムに反するとして、核の研究を凍結。留学生もイランを離れ、ほとんどがアメリカに移住。そしてイランイラク戦争、湾岸戦争、イラク進攻を経て現在にいたるわけだ。そもそもイラクのフセインを育てたのはアメリカであり、さらにアルカイダを育てたのもアメリカ。この大国の二枚舌は、今回の北朝鮮のバンコ・デルタ・アジアの凍結解除の密約と送金にFRBが絡むことでいかんなく発揮されている。

そのアメリカに政治的・軍事的・経済的に去勢されたわがニッポンでは、公安の長官が朝鮮総連のビルを担保に数十億の借り入れをしたことが発覚。さらには現役公安の職員が朝鮮総連に便宜を図っている疑惑も浮上。自衛隊からの機密情報の流出は当たり前になったが、公安よ、おまえもか、と言いたいわけだ。

この去勢された国は主権国家たりえず、二枚舌の大国にペコペコするのみ。何とも情けない国に成り下がったものだが、やはり一度ポシャル必要があるのでしょう。わが国のカプセル化され、アメリカ発の"預言者"だの"使徒"だのにおめでたくものせられて"リバイバル音頭"を踊るニッポンキリスト教界と共に・・・。

戦争した方がマシ!?

帰宅途上の車の中で観た今日のNHK『クローズアップ現代』によると、ニートやフリーターの人々は現在の生活があまりにもシンドイため、むしろ憲法9条を改正して、軍隊を作って、徴兵してもらって、給料をもらって戦争した方がマシだと考えているらしい!?

私も憲法9条の改正は、あくまで自衛軍としては賛成だが、今の生活がシンドイから、戦争がマシだと言う短絡的発想に戦慄を覚えますね。私は自衛軍ができたとしても、戦争する気力は今の日本にはないとタカを括っていたのですが、こういった投げやり的戦争もありえるわけか。彼らにはある種の破滅への憧れがあるらしい。何だか、テレビゲームで負けが込んできたので、すべてをリセットしてしまうみたいなムード。

数日前にニートやフリータの諸氏が「国は生活保障をせよ」とデモ行進をしたらしいが、やはり彼らはどこか倒錯している。一方の国もニートやフリータ諸氏にちゃんと働いていただくために私たちの税から数百億円の予算を組んだらしいが、こちらも倒錯している。どこぞの大学も、ニートやフリータは社会のお荷物みたいな表現をして批判され、人権侵害を謝罪したそうだが、ホンネはどうなのだろう?この人権派と言う連中がニッポンの崩壊を助長してはいないだろうか?

そもそも彼らは価値観の据え方を誤ったのであり、それは何度も書いているとおり、自分を世間に適応させることに自ら失敗しているのであり(障害者たちのケースとはまったく異なる!)、それは自分が世間の一部であることを忘れた自己追求のなれの果てと言える。自分と自分の価値観や欲求をすべて、すなわち世間としてしまう倒錯の挙句に、戦争ですべてをぶっ壊した方がマシ、と言う破壊的幻想。

ニッポンは世も教界もやはり病んでいるし、この倒錯現象は癒し難いほどに深刻だと改めて考え直した次第。

ブッシュの罪

これはいずれ歴史が証明するだろうが、彼の最も深刻な罪は神の主権を犯したこと。今回元CIA長官が、ブッシュがイラク戦に入るとき、CIAの情報を軽視または無視して、実行したと告発している(→記事)。

私はすでにイラク戦については、生理的嫌悪感によると書いているし(→霊的アイデンティティの確立L)、その結末も予想している(→イラク戦に関する預言)。キリスト教の原理主義主義傾向を持つ人々はメディアでもブッシュ礼賛、さらにアメリカの福音派の牧師等も「フセインに神の裁きを!」と煽ったものだ。

日本でもハーベストタイムの中川健一氏などは、イスラエルに対する入れ込みによって、「ブッシュは聖書預言をよく理解している素晴らしいリーダーである」とか評されたようだが、現在はどうなのであろうか。ぜひ伺ってみたいものである。

かくのごとく、何かのフィルターを認知過程や価値判断においてかけてしまうと、その後の判断はすべてバイアスがかかるのだ。特に聖書を知っていると思い込んでいる人たちが実は最もアブナイ。聖書預言を知っていると思い込んでいる人たちはある種のプライドがあり、それが判断を狂わせる(→ヴァーチャル化による自我肥大の病理)。

この数年間、大体私の診立てどおりに進展してきたと思うが、いかがであろうか(→イラク戦−その後)。

自分は何か知っていると思う人がいたら、その人は、知らねばならぬことをまだ知らないのです。

本日の疲れる会話

2ちゃんねるあたりの壊れた人間の理屈もどうしようもないが、大学の教員の理屈もかなり壊れている。新しい部屋は大部屋を書庫でセパレートしているのだが、隣の奴がタバコを吹かす。健康増進法などもできて、大学は全館禁煙であるお達しが学長名で出ている。

そこでまずは事務を通して苦情を入れてもらったが、彼いわく、「認めません。自分の部屋でタバコ吸うことのどこが悪いか」とのこと。カチンときた私は、直談判。マナー委員もしている手前、全館禁止を告げると「あれは学生用のお達しだろ」とのこと。実は彼の部屋のドア内部にも禁煙マークがあるのだ。「このマークは学生用と教員用と区別があるわけないでしょう」と言うと、「いや、認めません」。

さすがに腹が立ってきたが、ぐっと抑えた声で、「あなたは自分が加害者であることを意識しているのか」と言うと、「じゃあ、ジーゼル車はどうなの?私はくつろぐ時間が欲しいだけだ」と。これで私的には紳士的な対応を放棄。「私にとっては立派なストレスとなり、パソコンもヤニで汚れるでしょう。それが分かりませんか。あなたは大学のルールの違反者だ。しかるべく対応をする」と言い残して彼の部屋をあとに。

これが大学教員のモラルなのです。話して分かる人間ではないが、良心はそれなりにあるようだ。面と向かって言われたのは初めてなのだろう。相当に動揺もしていた。まあ、これで彼はタバコを吸うたびに私の顔と言葉が頭にチラチラしてリラックスはできないだろう。こう言った連中には理屈ではなく、心理的な作戦を取る必要がある。事務サイドも対応を約束してくれたが、私的にも対応をしよう。どうするかは、ヒ・ミ・ツ^^

院長の暴走?

わが故郷の諏訪マタニティクリニックの根津医師が、子宮のない女性のために、代理出産をするボランティアを募集とのこと(→記事)この先生は以前にも多胎児を間引きする処置で物議をかもした。
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大したものです、北朝鮮は

ついに核実験の停止を条件に重油の援助などの合意を取り付けました(→記事@記事A)。これでアメリカも核保有を実質的に認めたことになります。もともと違法の核実験の停止を条件にしているわけですから。

前にも書きましたが、アメリカはダブルスタンダードがあるので、毅然とした態度に出ることができません。しかも相手は人格障害者です。これも前に書きましたが、人格障害者は普通の人とは違うプロトコルで生きていますから、普通のネゴシエーション手法では決して落とすことはできないのです。かくしてアメリカの弱さと人格障害者が出会うと今回の結果と相成ります。

これから日本の立場はますます弱くなりますね。安倍さんもいよいよチェックメイトがかかりそうです。

高柳さまクールダウンをお願いします

Sola Gratia(「ただ恵みだけ」の意味のラテン語)氏は依然としてBlogを訂正されていませんね(→http://solagratia01.blogspot.com/2007/02/sccsc.html)。

1.「私たちは再び問う。なぜ、救世軍はこのような人物を放っておくのか。昨日、山谷少佐が自ら公開した電子メールで、連署した人々の実名が明かされた。この6人は名前を無断盗用されたのだろうか。それとも山谷少佐の工作活動を黙認しているのだろうか。」−誰が「連署」などしているのでしょうか?高柳殿、よくよくオツムを冷やしてほしいとお願いいたしますが。

2.「全ての教会、団体、企業にはそれぞれ存在する理由があり、一方的な工作、非難、攻撃で損害を被ったり、傷つけられたりするときは、それに反発し反撃するのは当然の権利である。」−まったくそのとおりです。高柳さんたちは新聞と言う公器をお持ちなのだから、匿名サイトなどではなく、紙上で持論を展開したらよいと、何度も申し上げているのですが・・・。

3.「山谷少佐の行いが、間もなく10倍のブーメランのように自身に返ってくるだろう。」−とはやや恐いです。一方で「主の十字架により受けた贖いの愛に報いるには一生費やしても時の足りない罪人たちが・・・ 主の見るに喜ばしいウェブサイトとなり、キリストにある多くの兄弟姉妹たちに愛されるブログとなればいいと思います。」と言われるのですが・・・。この二つの乖離性のある文章を同一人物が書いたとはやや思い難いのですね。

独善国家アメリカ

本日の「サンプロ」で再びイランの特集をやっていた。いわく、実はイランの改革の動きを壊したのは、米国であったと。イランの改革派はスイス経由で米国に和解の打診をしたのだが、ブッシュはそれを蹴った。ために、改革派は立場を失い、保守派に取られて、現在のイランの体制ができあがったと報告していた。しかし最近女性の投票率が上がった結果、改革派が議席を回復しているようだ。要するにアメリカはイランが嫌いなだけなのだ。かつてのイランによる米国大使館人質事件の因縁があるわけ。私はかつてイラクに攻め込んだ米国についてこう書いている

いよいよ米国の対イラク作戦が始まった。裏にはネオコンによる石油利権などをめぐっての陰謀(この単語を嫌うならば、思惑)があろうが、もっと本質的には相互のアイデンティティの否定がある。九三年にハーバードのハンチントン教授が予想したとおり「文明の衝突」の様相を呈しており、これはイエスの「民族は民族に敵対する」という預言の成就でもある。相手に対する生理的な嫌悪感によるので、対話などは決して成立しないし、正当性の理由付けも今回のように若干カルトがかったものとなる。

すでに再選はないブッシュは逆に何でもできる。この小男をほおって置くと、ホントに自分が『レフトビハインド』の主役を演じて、ハルマゲドンを招きかねない。これがキリストに対する信仰によってアル中から立ち直った"ボーンアゲイン・クリスチャン"なのだ。主の御名を貶めたばかりか、世界に対して大きなつまづきを与えてしまった。

ちなみにあの「パワー・フォー・リビング」の内容自体はごく普通の福音トラクトでしたね。しかし私はこういった大資本投入による伝道のあり方には、生理的に嫌悪感を覚える次第。ブッシュの臭いを感じてしまうのだ。前にも書いたが、手渡しの福音を大事にしたい。

塾は禁止に!?

と、教育再生委員会の座長が唱えたらしい(→記事)。このおっさんは馬鹿ですか。今のニッポンの教育を支えているのは塾と予備校です。文科省の手の届かない解放区で、切磋琢磨、自由競争があるからです。

ニッポンキリスト教でもチャーチスクールだのホームスクールだの流行があります(した)が、前に10年後が怖いと書きました。聖書を見れば明らかでしょう。モーセもヨセフもどこで教育と訓練を受けたでしょうか?エジプト(この世)です。カナンの地(教界)には親の資産を食い潰す愚かな兄たちがいたのです。

ビョウキのニッポンキリスト教界に子供を閉じ込めるべからず。さらには文科省の手から教育を解放すべし。これは25年に渡り、高校生と大学生を定点観測してきたことからも明言できます。

またまた、用いられて・・・

牧師が女性を突き落とし、自らも飛び降り(→記事)。だいたい「牧師」を職業化すること自体が胡散臭いわけで。ニッポンキリスト教のいわゆる「献身制度」を見直す必要があるでしょうね。このギョウカイ、「制度改革」を誰も言い出さないのが不思議だ。

 * * * 

再建主義の富井さんが面白いことを言い出された。

翻訳をしていてつくづく思うのは、人間の知恵のすごさである。学問の進歩は驚異的である。

統計学に関しては翻訳のためにかなり勉強したが、付け焼刃では無理と判断した。

これほどの頭脳を人間は備えているのに、政治については馬鹿なことを延々と続けている。

と。統計学の素晴らしさにようやく気が着かれたが、ご自分には理解が無理と。それにしても「再建主義」では自律領域を否定していませんでしたかな???

いやあ、実に惜しいですね。もうちょっと学ばれれば、カオスの理論あたりに触れることができ、これを理解するならば「カルヴァンの決定論対アルミニウスの偶然論」を論じること自体の愚かさに気が着かれるはずなのですが。ただそうしますとね、カルヴァンに立っていると言われる「再建主義」が根底から崩れてしまうわけですから、知らない方がよろしいかもしれません。このあたりの事情はすでに述べていますので、過去ログを見ていただくことにして、再度繰り返しませんが。

神学なる学問は人間の限界を忘れて、不毛な議論を延々と繰り返しているわけで、私たちサイエンティストとしては、まことにご苦労様としか言えないのですが・・・。まあ、神学のような高級な学問はその筋の方々にお任せしておきましょう(笑)

要塞化している「2ちゃんねる」

NHKで「日本のこれから」と言うプログラムがあったが、その中で「2ちゃんねる」のひろゆき氏なども登場していた。そこで「2ちゃんねる」で被害を受けた声優落合祐里香氏が批判的発言をしたのだが、彼女に対して殺人予告がなされているようだ。

前にエンロン社の悪辣振りを描いた映画で、人間がいかに卑しくかつ邪悪なものとなり得るかの心理学実験を紹介したが、それを地で行っている。われわれにとってはある種の実験的現象として興味深い現象なのだが、ここまで来るとは・・・。

クリスチャン・トゥデイがらみで山谷さんはいぜんとして叩かれているようだが、この「2ちゃんねる」なる場にいると、正常と倒錯の境界を喪失するようだ。現在ノロウイルスも蔓延しているが、ここでも「ひろゆき」なる人物の病理性がミームによって感染し、フォリア・ア・ドゥ、フォリ・ア・トロア・・・と拡散するのだ。病んでいる人には格好の自己表現の舞台であろうが、神の御手の介入を祈る。時が至るならば、その御手の業はすばやい。

心ある人はこちらをバックアップしてあげて下さい。

2ちゃんねるから子供たちを守ろう!

ブッシュの"七面鳥"

セロのビデオをBBSで紹介して下さっていますが、すごいですね。テーブルの下からガラスを通過して、ソルト瓶が引っ張り出される!?

アップロードファイル 37KBで、この満面の笑みを浮かべるブッシュをご覧下さい。これは知る人たちの間では有名だったのですが、この美味そうな七面鳥。実はプラスチック製!?セロも真っ青な猿芝居です。やらせブッシュの真骨頂ですね(笑)。これ、たった今放送大学でも高橋さんがメディアと政治の関わりの講義で紹介しておwa言をよく理解している素晴らしいリーダーだ」とヨイショしていたわけ・・・。はあ〜。

ちなみにコチラの安倍さんもヤラセです。