No.1940の記事

ペレルマン氏フィールズ賞辞退

孤高の数学者ペレルマン氏がポアンカレ予想を解いたが、40歳までしか受けられないフィールズ賞を辞退したとか(→記事)。彼の数学の動機は金や名誉ではないのだ。こういった世離れした人は数学界にはかなり多い。私の友人にもひとりアブナイのがいるが。

多様体におけるポアンカレの予想と言われても、私もこの分野はさっぱりだが、なぜ私が数学にはまっているかと言うと、数学は脳のどこに存在するのか不思議だからだ。日本で受賞された小平邦彦先生は「仏師が木材の中にすでに存在した"仏"を掘り出すように、数学も掘り出されてくる」と言われたが、その感覚はすでにあったものに形を与える作業と言える。

イデアがどうのこうのと哲学的形而上学の話にするつもりはなく、数学と言うもっとも美しい構造体がどこに存在するのか。大脳生理学的には、ニューロンのネットワークとシナプスでの神経伝達物質の作用が脳の機能となるわけで、すると数学もこの電流と化学変化のあり方として存在することになる。

数学者は「何か」を「見て」いると思われるが、彼らの見ている対象はどこにあるのか。しかし一方で岡潔は「数学は情緒である」と言っている。つまり感情・感性の作用があるわけ。

聖書的には魂(psyche)の知性(nous)と物理化学的存在である脳の相互作用が起きているわけ。「私(ego)」が意志するとき、物理化学現象が生じる。この接点がどうなっているのかも不思議な点である。創世記2:7に

主なる神は、土(アダマ)の塵で人(アダム)を形づくり、その鼻に命の息(霊)を吹き入れられた。人はこうして生きる者(原語では魂)となった

とあるとおり、体と霊の相互作用で魂が生じているのだ。この記述などは実は現代の大脳生理学や精神科学から見ても実にすごい本質的なことを語っているのだ。

ウォッチマン・ニーや彼のルーツであるペンルイス、さらにペンバーなどもこの辺りを考えていたようであるが、残念ながらサイエンスとして表現されていない。あるいはサイエンスになり得ない領域なのかもしれないが。

(影の声:私もノーベル賞を辞退してみたいが・・・^^)

Commented by ころさいじん 2006年08月24日(木)15:31

あ、それ昨日ラジオで聞いたよ!MBSラジオの昼の番組「こんちわ!こんちゃん!」で。

賞金が200倍だったとしても彼は辞退したのかなあ。。。
…。

Commented by あ 2006年08月25日(金)14:17

Luke様、下の方でレスありがとうございました。

実験系では設備とか人に結構お金がかかるから、
やっぱり具体的な形での報酬がモチベーションに関わってくるのかなと思います。
#考古学でマスコミに良く出演している某教授は、
学界からは「目立ちたがり」って非難されている
らしいけど、発掘調査にかかる費用を考えるとねえ。

対して、数学(厳密に言うと純粋数学)は、ペレルマン氏の様に浮世離れする傾向が強いと思います。
それは、学問の性格、誰でも納得出来る様に厳密に証明しなければいけないんだけど、一人の心の中の感覚で味わうことも大きいっていうことに由来するのでしょう・・・実は、私は一応大学で数学を専攻している
のです。もっとも劣等生で、良く解らないことが
多いまま卒業しまった者ですが、それでも代数学の
理論を勉強してる時、頭の中でイメージをつかんでいるうちにバッハの平均律が響くという経験をしたこと
があります。

さて、脳のことも、個人的に何となく気になっており
ます。良く、クリスチャンとしては、人は霊・魂・体の三つから人は成り立っていることを強調されるけど、私の場合、創世記2:7は見落としていたな・・・。
ただし、絶対快復不能と医師からみなされていた
はずなのに家族があきらめずに関わったりした結果、
奇跡的に快復を見せたという事例って、霊(or魂)の
作用が体に影響をおよぼしたということではない
でしょうか。
#脳科学者の一人松本元氏は、著書の『愛は脳を活性化する』によると、そういった事例を身近で経験されて、そのせいか晩年は気の研究に関心があったそうですね。

Commented by Luke 2006年08月25日(金)15:03

そうですか、数学がご専攻でしたか。分野はどちらになりますか?ぜひこちらでもよろしくどうぞ。

松本先生は大脳生理学者(特にヤリイカのニューロン研究のパイオニア)ですが、日本物理学会編/松本元責任編集の『脳・心・コンピュータ』(丸善)においては、何とあの田中信生師による聖書的人間像についての物理学会での講演記録を載せております。

確かに愛によって脳の器質的あるいは機能的な回復があることは事実のようです。こちらによく見えるSkyさんもM.D.で脳の研究に携わった方ですから、面白い議論ができるかもしれません。

いずれにしろ脳と言う人類にとっての最後の秘境について聖書は簡単ではあっても、本質的な記述をしているわけです。現代精神科学と聖書の啓示の関係についてはこちらをご参照ください:
http://www.kingdomfellowship.com/Ministry/Ron/human.html