引き寄せの法則
これ、ニューエイジの用語。しかし真理である。私たちの置かれているリアリティーはしばしば自分のマインドが作り出したものだ。自分はこんな努力しているのに、なんでいつもこんな目に遭うのか、あるいは貧困から這い上がれない・・・。逆に、宝くじの高額当選を何度も経験する人もいる。彼らは別に功徳を積んでいるわけでもないし、努力しているわけでもない。カネが勝手に着いてくるのだ。それはあなたのサブコンシャスが招いている。
ヨブはまことに引き寄せの法則を実証した。前にも書いたが、神が彼を試みるためにあの災難に落としたのではない。あるいは罪を裁くためとか、彼の人格を練り上げるためとか・・・。そういった宗教的なマインド自体が実はヨブの災難を招き寄せるのだ。神は彼をあらゆる面で富ませていた。ところがヨブの側にすでにフェイスの穴が開いていたのだ。神はサタンを制限して、むしろ彼を守ったのだ。なぜ神はヨブの災難を許したのか、と人はよく問う。それは神の問題ではない。ヨブが信じた通りになったのだ。
わたしの恐れるものが、わたしに臨み、わたしの恐れおののくものが、わが身に及ぶ。-Job 3:25
今回、現在厳しい状況にある方のBlogを読んでショックを受けた。子供さんが深刻な病にあるのだが、ご本人が言うに、すでに数年前にその子を失うかもしれないと不安を覚えていたが、自分は主に捧げていたと・・・。しかもそれを書いてしまっている!病状とか状況を事細かに書いてしまっている!これでは恐れや今の事態を定着してしまうだけだ。語り出された言葉にはそのとおりの事態を生むパワーがある。アブラハムがヨセフを失ったと思った時のことばを引いているのだが、御言葉を完全に誤解しておられる。今の事態は神の御心であるかのようなニュアンスであるが、これはトリック。これではフェイスを使いようもない。このままだと、癒されないのは信仰がないというのか!のモードに陥る。
繰り返すが、フェイスは条件ではない。フェイスは願うことのサブスタンス、実体(Heb 11:1)。つまり癒しそのものなのだ。その方の文章からはすでに失うことを既定路線としてしまっている。まことに引き寄せの法則のトラップにはまっておられるのだが、本人は多分気がついていない。私の知り合いが何気にアドバイスしたところ、拒絶されてしまったと言っていた。この業界では名のある人だからプライドもあるだろう。完全にマインドが作り出したマトリックスの世界に幽閉されているのだ。これでは聖霊も働く余地がなくなる。事態を飾ることと心の取り繕いが先行しているからだ・・・。人間的にはまことに同情を禁じ得ないが、真理に覚醒してほしい。真の悔い改め、すなわちマインドの転機が必要なのだ・・・。
追記:恐れ、FEARとはFalse Expectation Appears Realだ。フェイスと恐れは互いに背反する。だからイエスは口を酸っぱくして「恐るな!」といった。恐る者には愛が全うされていない。恐れには懲罰が伴うとヨハネも言っている。