「古代日本」誕生の謎

アップロードファイル 11KB本書では新発見があった。日本統一の動きは近畿地方から始まったが、同地方は長い間文化的後進地であった。縄文文化の中心は東北地方、弥生文化は北九州、そして3世紀初頭にようやく奈良盆地で第三の文化が生まれた。それを首長霊信仰と呼び、有力豪族の祖先を首長霊として祭るもの。

特に「天皇霊(すめらみことのみたま)」なる大王(おおきみ)の祖先神が大和朝廷の首長である大王の体に宿って朝廷を守るとされた。このため首長霊信仰の成立と共に、日本列島すべての住民を「天皇霊」に従わせねばならないという発想が生じた。かくして3世紀末に大和朝廷の積極的な国家統一の動きが加速した。

要するに国家統一は「天皇霊」の支配によって可能だったわけ。かくして天皇が政治的にも権力を持つと共に、霊的な権威をも有することになった。う〜む、と妙に納得してしまった。天皇の政治的起源はイロイロ論じられているが、霊的起源がココにあったと・・・。

なるほどこれが連綿と現在まで継承されているわけで、憲法の規定は単なる象徴であるとしても、霊的には「天皇霊」を宿している天皇は「神聖にして犯すべからず」なのだ。また祖先礼拝の起源も理解できるし、さらに言霊信仰が輪をかけていくわけだ。ちょっと目からウロコの一冊だった。

暴かれた9.11疑惑の真相

アップロードファイル 10KBこれまでここでもいくつかの疑惑を紹介してきましたが、その集大成。DVD付き。

著者はベンジャミン・フルフォード。1961年カナダ生まれ。外交官の家庭に生まれ、若くして来日。上智大学比較文学科を経て、カナダのブリティッシュ・コロンビア大を卒業。『日経ウィークリー』記者、米経済紙『フォーブス』のアジア太平洋支局長などを経て、現在はフリーのジャーナリストとして活躍中。

アメリカでは真相を究明する民間の団体ができているそうです。中でもプリガム・ヤング大学物理学教授のスティーブン・ジョーンズの論文は面白い。この人は80年代に常温核融合説を唱た人。その他真相を追求するサイエンティストのサイトがある。

私たちは数学と物理法則を信じています。イロイロな解釈や推理はさておいて、私もずっと以前にBBSでごく初歩の計算をして見せましたが、とにかく頑健な構造体が自由落下速度で崩れ去ることは、意図的な仕掛けがない限り、物理学的に絶対無理。JFK暗殺のウォーレン・レポートの「疑惑の銃弾」の例でも分かりますが、アメリカでは物理学の法則が一般とは異なるのですね(笑)。アメリカは二重構造なのです、表と裏の。闇は深いのです。

本日の仕込み

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脳と人間―精神病理学と大脳生理学をブリッジする。
始皇帝と兵馬俑―昨日の興奮から。
日本神話と古代天皇家の謎―ゴルゴ13のリード社が!?

本日の仕込み

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『国家の品格』読後感

アップロードファイル 49KBさっそく買って読んでみた。藤原氏が講演会で話したことをまとめたもので、1時間ほどで読める。内容はと言えば、先にふれた『学士会』での論考と『文藝春秋』での論考のまとめ的内容。ご本人も「話の半分は誤りと勘違い、残りの半分は誇張と大風呂敷」と言う意見があることをことわっている。

で、結論は−どうも私も白痴と呼ばれそうな予感(汗)。基本路線では同意。日本古来の「情緒と形」を重んじるべしと。私的に言えば「情緒」が形化されたのが「道」である。桜の散り際が命であると。もちろん彼は真の神を知らないし、罪の問題への言及もない。が、ローマ書にあるとおり

たとえ律法を持たない異邦人も、律法の命じるところを自然に行えば、律法を持たなくとも、自分自身が律法なのです。こういう人々は、律法の要求する事柄がその心に記されていることを示しています。彼らの良心もこれを証ししており、また心の思いも、互いに責めたり弁明し合って、同じことを示しています。

の意味における自然人としてのあり方を言っていると私は感じる(下手をすると再建主義との議論が再燃しそう・・・汗)。
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亡国の書-『国家の品格』?

アップロードファイル 6KB前に数学者の藤原正彦氏の論考を参照してある論説を書いたことがあるが、今回BBSでご紹介いただいたエゼキエル氏のBlogで同氏のベストセラー『国家の品格』が酷評されていたので驚いた。

この方は私と同様に実名をもってネットで批判や主張を繰り広げておられる方で、その主張には大いに耳を傾ける価値があると感じているが、藤原氏を「白痴」とまで言われているので、かなり驚いている。藤原氏の言う感性とか情緒についてやや誤解されている部分があるのかなと感じている。数学者の情緒は相当に普通の方のそれとは異なるからだ。厳密な論理の上にある研ぎ澄まされた情緒だから。

個人的なことを言えば、藤原氏の父上は新田次郎氏であり、私と同郷の諏訪出身。高校は諏訪清陵高校。私はその格下の高校だったが^^同氏の彦の兄が気象学者の藤原咲平氏で、実は喘息と気圧の関係などの気象医学の創始者でもある。私もお弟子さんにお世話になったことがある。というわけで、藤原氏に対してはやや思い入れがあるわけ。

ただし、読まずしてこれ以上語ることはやめておこう。私は天の邪鬼なのでベストセラーもすぐには読まない。人々が忘れ去る頃にこっそりと読むことにしているのだ。

にごり湯とコミック

アップロードファイル 23KBにごり湯百選』(山と渓谷社)。ジョッギングを終え、風呂から出たところ。冷たいビールが沁みる。私はかなりの風呂好きにして、特にある時期を置くと禁断症状のように温泉が恋しくなる。で、つい手にとって買ってしまった。紹介にあるとおり、眺めているだけでワクワク気分を味わうことができる。病んで倒錯したニッポンキリスト教はちょっとご遠慮だが、ひなびた温泉に入るとき、嗚呼、日本人で好かったぁ・・・と、そのクオリアに包まれて心底幸せを味わう瞬間。この28日にて結婚24年目に入るので、これを口実にして、ちょっとふらっと・・・^^

        * * *

20世紀少年』−時代背景の郷愁も誘って、実にはまる。たかが漫画、されど漫画。手塚治虫で育った私にとって、漫画は立派なメディアのひとつなのだ。ついに"ともだち"は正体を隠したまま、死んで復活し(!)、世界の救世主として崇められるに至る。"ともだち"の真実を知る者たちは反逆者・テロリストとして排除される。大衆はものの見事に"ともだち"を崇拝し、彼に従う。ヤクザあがりの神父なども登場してきたが、う〜む、この物語ってキリスト教界でもよくあること。

アップロードファイル 20KB欺かれている人たちは、自分が欺かれていることに気がつかないし、また指摘されても決して認めない。それが自分自身と一体化されているため。こうなると行き着く処まで行くしかない・・・。主は「あなたがたは何をどう聞くかによくよく注意せよ」と言われたが、信仰はあくまで自己責任。今日、"預言者"を自称する者が多く現れていることは周知のこと。しかし主はこう言われる:

わたしのひつじはわたしの声を聞き分けて、わたしに従う。

関連してこんな本もある。「何か変・・・」と感じつつある人たちに一読をお薦めする。

『20世紀少年』経過報告

これは実に面白い。カルト教祖"ともだち"が巧みに人々の心をとらえて次々に信者を獲得し、「友達民主党(友民党)」までも組織し、政治・警察・大学などに信者を送り込み"愛と平和"により日本を実質的に征服してしまう。それに気がついた主人公は"ともだち"の陰謀を暴くべく活動するが、かえって反逆者かつテロリストの烙印を押され、追われる身となってしまう。かくして"ともだち"はその超能力を持って日本を支配する・・・。

いやあ、これはあまり漫画の世界だけとも言えません。すでにベニー・ヒンなる"ともだち"も出現しているわけですから。私などはたちまち「反逆者」・「聖霊に逆らう者」の烙印を押されることでありましょう(汗)しかしよ〜く考えてください。1億人の日本人がこのような人物の周りに群がっている光景を!?

しかし明らかに倒錯していますね、このニッポンキリスト教という閉鎖世界は。まさに闇の中の盲者と闇の中のカラス。
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ご紹介:石埜穂高君の本

アップロードファイル 6KB私の小学校以来の友人の石埜穂高君が岩波書店から本を出しました。彼の父上が19歳の時、代用教員をしている際に生徒さんに書かせた詩集を集めたものです。タイトルは『山里の四季をうたう―信州・1937年の子どもたち― 』(岩波ジュニア新書)。

小学校の頃石埜君は漫画が上手で、私も手塚治虫に憧れて漫画を描いていたので、土曜日の午後はいつもいっしょに学級新聞を作ったりして、中学まで9年間を過ごしました。石埜君は小学校の時は体育以外は全部5。坊ちゃん坊ちゃんしていましたが、今は背丈も伸びて立派なオジサンになって、フリーのコピーライター&プランナー&諏訪の歴史研究家をしています。下の写真でもっとも眉毛が太いやや縄文系の顔の人です^^(私の前)

同書は山下清と同じセンスの文章で、心がホッとしたい人たちにお薦めします。
サンプルです:

 朝おきてみますと
 草がひかっていた
 あさごはんの時
 みんなでくうと
 ぼくはほんとにいい(窪田利左衛門)

アメリカに食い尽くされる日本

アップロードファイル 27KB

かつてのわが同僚副島隆彦氏(現常葉学園大学教授)の新著です。政治評論家の森田実氏との対談集。彼はアメリカ政治学の研究者でもあり、ややカゲキにして、トンデモ系とも言われていますが、面白いです。学界でも、教界でも、少々メインラインから外れたヒトの方が真実を語ります。

ニッポンの立ち位置

アップロードファイル 9KB

今回の富田メモもそうだが、世の動きや政治の裏の意図−これはなかなか面白い。先に紹介した竹内氏の書物や、いわゆる東京裁判史観を自虐史観として否定する人々の主張を読んでいるが、これもけっこう面白い。櫻井よしこ氏などもこの立場の人で、Blogをちょっと覗いてみるとそれなりの主張が聞ける。

ずっと前に明治維新においてグラバーなどのメーソンが果たした役割を論じた本『石の扉』を紹介したが、今回同じ著者により、『あやつられた龍馬』と題する本が出た。歴史の事実をどのようなフィルターを通して見るか、これによっていわゆる史観が構成されるが、やや陰謀史観と言えるかも知れない。
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歴史の評価

アップロードファイル 23KB午前中はプールとサウナ。この時期サウナの後の冷たいプールが体を引き締めて実にイイ。で、今日は疲れも溜まっているために家でゆっくりでした。

黒澤明の『羅生門』のテーマでもあるが、ひとつの事実に対して人によって評価がバラバラになることはこのわけのわからないニッポンキリスト教と関わっていると否応なく経験する。歴史も同じ。

で、今読んでいる本がかつての同僚の『これだけは知っておきたい日本・中国・韓国の歴史と問題点80』。竹内氏は古神道の神主でもあり第73世武内宿禰の称号を持つ。南朝小倉宮正統竹内文書伝承者でもある。青森のキリスト村の竹内文書の流れにあるわけ。私もここは訪ねているが、イエスの弟が「イスキリ」と言う名だとか・・・実に面白い。

まあ、竹内文書はともかくとして、彼の史観は要するに皇国史観。WW2もアメリカの戦略で追い込まれての自衛戦争とし、東京裁判の誤りを指摘し、正しい国史の理解を訴えている。彼の主張にはやや主観的バイアスがあるとしても、その熱意は伝わり、彼の書き物は実に読んでいて楽しい。ベストセラー作家でもある。

現在の韓国と中国との関係も非常に偏向していることを指摘している。確かに彼の主張は『秘録東京裁判』(清瀬一郎著;当時の弁護士)や、私が学生時代にドイツ語を習った小堀桂一郎編『東京裁判 日本の弁明』「却下未提出弁護側資料」などを読んでも、東京裁判の成立自体がおかしいことが分かる。

左系の人たちからはトンデモと評価されるようだが、私たちが公に学んだ歴史は確かに左系のバイアスがあることも確かなようだ。かくして高校時代、日本史がほとんど赤点だった私としては、ちょっと学びなおしをしているわけです。私の史観はアメリカの長期対日本政策の中での精神病理史観と言えるのだが。前にも書いた<政治的去勢><軍事的去勢><経済的去勢>。事実関係をもっと確認する必要を覚えている。

それにしても親アジア路線の福田さんが降りてしまったし。歳を理由にしているが、プライドが高いから負け戦はしないのだろう。負けて花を咲かすこともあるのだが。さてさて、9月以降のニッポンの進路は・・・?

 * * *

ニンジンに有機肥料を撒いたら、このジメジメで肥料の粒にカビが生えてしまったぞ。どうすりゃいいのだ?埋めておけばよかったのかな・・・?

鈴木大拙没後40年

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松ヶ岡文庫編。河出書房新社刊。大拙と交友関係にあった人たちの寄稿文と大拙自身による自伝的文章。それに彼の妻であったビアトリス夫人との書簡(ラブレター)が収録されている。淡々として清々なる生き方。二面性が見えてしまう牧師たちの脂ぎった様とは対照的。彼の禅は一言で言えば、「AはAにしてAにあらず」。すなわち即非の論理。聖路加の日野原氏とも交友があった。大拙はイレウスで同院にて冥福した。昭和41年7月12日、享年95歳。

The Way of The Spirit

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今日の交わり会で表題のコースを学んでいる兄弟姉妹の証を伺った。それぞれの方が御言葉を通して主の言葉を豊かに受けておられるようだ。

このコースは英国Kingdom Faithのコアとなるコースで、故John Mckayの編纂したコース。私も10年前に取ったが、単なる聖書の知識の学びではなく、御言葉と自分自身で対峙し、御霊が直接語って下さることを聴く訓練のコースである。単なる神学のお勉強ではなく、いのちを発見し、いのちを養い、御霊の導きを自ら受けるわけ。

これができるようになれば、人に頼ることが必要でなくなる。すべての問題や困難を自ら宇宙を創られた方の下に持ち出し、その方のカウンセリングを受け、その方の力に与ることができるようになる。霊的自立のためのコースである。人に頼って裏切られたとか、あの先生やこの油注ぎの器の追っかけは不要となる。

まあ、このギョウカイで商売をしている人たちからすると、一人ひとりが自立して行くわけで、あまり好ましくないコースではある。今世界各地でこのコースが豊かに用いられている。日本でも静岡とか、個人的にも学んでいる人もいる。横浜では土曜日の午後1時半から、KFCチャペルにて。