* 旧Dr.Luke的日々のココロ *
下で確率微分方程式の話をしてたら、これを創始した伊藤清先生がガウス賞を受賞だそうです(→記事)。その御歳90歳。
やや遅きに過ぎたと思うが、アインシュタインのブラウン運動からウイーナーの確率過程まで統一的に扱うことができる理論。物理学・工学・生物学・医学ではもちろんのこと、最近最も有名になったのがブラックショールズ方程式。そう、デリバティヴ(金融派生商品)の基礎理論で、ノーベル経済学賞となった。
ところが、この二人の学者を擁したLTCMは投資の失敗で破産!?わが友人の某経済学者も株はできない、家計は奥様に牛耳られていると言う次第。そう、学者と実務家は違うのだ。しかし賞金が150万とは!?もっと出せば野心に燃えてこう言った基礎分野に邁進する若い学者も出るだろうに・・・。
昨日の『太陽』において、マッカーサーと天皇が対決する場面がある。マ:「あなたの親友が・・・」、天:「"親友"とは誰か?」、マ:「ヒトラーですよ」、天:「私は彼をまったく知らない」。
この場面を観て天皇を「神」として祭り上げた人々と天皇の関係が端的に描かれていたが、「天皇の名において」なされたことは、実は軍部の勝手によってなされていたのだ。
同じようにキリスト教界でもいずれ次のような会話がなされることになるだろう:
わたしに向かって、「主よ、主よ」と言う者が皆、天の国に入るわけではない。わたしの天の父の御心を行う者だけが入るのである。かの日には、大勢の者がわたしに、「主よ、主よ、わたしたちは御名によって預言し、御名によって悪霊を追い出し、御名によって奇跡をいろいろ行ったではありませんか」と言うであろう。そのとき、わたしはきっぱりとこう言おう。「あなたたちのことは全然知らない。不法を働く者ども、わたしから離れ去れ。」
「不法」とは「法に従わないこと」、すなわち神の御旨(=いのちの法則)を外すことである。今後人の目を惹く"偉大な業"が主イエスの名によって次々になされるであろう。巨大なフェイクの時代。しかし次のように書かれている: このメガフェイクに対する神の処方は パワー崇拝が罠になる。しかるに主はこう言ってフィラデルフィアの教会をほめられた:
偽預言者を警戒しなさい。彼らは羊の皮を身にまとってあなたがたのところに来るが、その内側は貪欲な狼である。
以上、あなたがたを惑わせようとしている者たちについて書いてきました。しかし、いつもあなたがたの内には、御子から
注がれた油いただいた塗油(原語)がありますから、だれからも教えを受ける必要がありません。この油が万事について教えます。それは真実であって、偽りではありません。だから、教えられたとおり、御子の内にとどまりなさい。さて、子たちよ、御子の内にいつもとどまりなさい。そうすれば、御子の現れるとき、確信を持つことができ、御子が来られるとき、御前で恥じ入るようなことがありません。あなたは力が弱かったが、わたしの言葉を守り、わたしの名を知らないと言わなかった。
『太陽』−人間昭和天皇ヒロヒトの苦悩と孤独を描くロシア映画。日本では公開不可能だろうと言われていたらしい作品。小生の印象:昭和天皇の魅力は山下清と同じだ!
先帝は現人神に祭り上げられつつも、戦争を終結することはできず、本人はそのことに窮屈感と苦悩を覚え、東京大空襲の悪夢にうなされている。息子に手紙を書き、皇国は高ぶり自らの実力を知らず戦争をしてしまったと告げる。
そしてついにマッカーサーの前に立つ時が来る。天皇はすべての屈辱を飲み込み、自身を連合国の裁きに委ねることを告げる。マッカーサーも当初は「あなたは何百万人も殺した独裁者だ」と天皇を挑発したり、揶揄したりするが、当の天皇はそれらに対しては無邪気をもって応える。
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長男が受験準備をしていて、生物で進化論を学んでいる。いろいろ質問をしてくるので、進化論を説明しつつ、同時にそのボロも指摘しているが、さらに同時に似非科学的クリスチャンたちの「創造科学」などもトンデモだから、と予防注射を打っている。こんなものが蔓延るので世のまともなサイエンティストは聖書に先入観を持ってしまうのだ。せめて木村の中立説を確率微分方程式を解いて説明できる位になってから進化論を論駁してほしいと思うのだが。どの分野でも狂信・盲信ほどタチの悪いものはない。
ベニー・ヒンにせよ、「創造科学」にせよ、キリスト教界から何の良いものが出るであろうか。何も出ないのだ、キリスト以外は(いや、これすらも危ういか!?)。出ると思っていることが病気のルーツ。閉鎖社会の共同幻想である。このギョウカイが真に絶望に至るとき、まことのリバイバル(←これ、あまり使いたくない)信仰覚醒が起こるのだろう。それまでブッ飛ばされつつ、床を転がされつつ、金を搾り取られつつ、目一杯「リバイバル音頭」を踊らされるだろう。ご苦労様なことと率直に感じている。
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それにしても『20世紀少年』は面白い。わが少年時代の場面が彷彿として、何とも言えない郷愁がある。と、同時に、"ともだち"による愛と平和の世界は、みんなニコニコ、清く・正しく・美しく、どうも○○学会や何とか真理教より、ニッポンキリスト教とダブってしまう。クリスチャン天皇をいただいたキリスト教国家ニッポン。相当に気味の悪い世界だ。
エンジョイしました。励まされます。人のメッセージを楽しめることは幸いです。後ほどアップしますので、皆さんもエンジョイして下さい。
ポイントは「ただキリストだけ」と言うことですが、現状では実はこれがもっとも欠落している。だからベニー・ニンなどに商売することを許しているわけです。そして下のコメントで救世軍の山谷少佐が指摘されている通り、時代の霊のうねりがここへ来て明らかな方向性を持ってきました。
もし私たち一人ひとりが「ただキリストだけ」と言う姿勢を持てなければ、容易にこの流れに飲み込まれることでしょう。ずっと以前に書きましたが、クリスチャンの「ふるい分け」が起きるでしょう。自分に自信がある人はかえって危ないです。ただキリストにしがみつくのみです。
Salt氏のページ:地の塩
今朝のウェークアップにてある若い女性が神道は宗教ではなく日本古来の文化であるから、政教分離の原則から神道だけは外して、靖国神社に戦没者を祀り、国家が保護すべきだと主張していた。対して江川紹子氏が「じゃあ、クリスチャンたちはどうなるの?」と反論していたが、「こんな若い女性がこんな主張するの?」とビックリした。
はたして神道は宗教ではなく、日本固有の文化なのでしょうか?宗教と文化の違いって?でもこれがニッポンの霊的事柄に対する姿勢の実態なのだと改めて確認した次第。
問題の本質は無宗教の施設を別に設けて戦没者を祀ることではなく、死者をどうとらえるかなのだ。死者を「神」として礼拝することが問題であって、そもそも「無宗教で祀る」ことが意味不明。米国のアーリントン墓地は、「無宗教」ではなく、「宗教にかかわらず」自ら希望した人が墓に納められるのであって、礼拝対象になることはない。
どうもニッポンには再び本質を外した言霊が飛び交い始めたようである。このまま行くとまた集団ヒステリーを呈するようになるであろう。
ちなみに私の墓はココ。宗教に関わらず安心して入れるし、南向きの日当たりの良い斜面のプレート式。いつの日かここでポカポカゆっくりとしたい^^
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午前中はオープンキャンパスでお客様の接待。本日はこれまで記録を更新した。
午後は奈良のSalt氏がこちらに来られたので、ランドマークタワーの69階にご案内し、横浜の景観を楽しんだ後、夕食をしながらじっくり交わった。問題意識を共有できる友がいることは実に幸いである。あすは彼にメッセージをお願いしたので、私は楽ができるぞ♪
わが10年以上の同僚にして友人のJerry氏がインターネットラジオ局LA支局を開設しました。この夏、なんと40を超えてLAはUCLAのジャーナリスト・コースに留学を果たした人です。元西武ライオンズ専属の通訳という経歴も持ちます。LAには私の他の友人もおり、何度も行っていますが、UCLAあたりはサンタモニカ桟橋とかもあってとても快適な場所です。留学の成功を祈っています^^
ユナイテド93。ご存じ9.11テロにおいて乗客たちの抵抗により唯一ターゲットを外れた機。その機内で何が起きていたのか、ドキュメントタッチで描く。
感想は、一言、かなりコワイ。カメラワークのせいか臨場感が強い。テロリストも相当にガチガチになっており、よって行動が過敏で短絡的。乗客は勿論。そこでお互いにビビりながらの応酬だから収集がつかない。かくして後一歩のところで操縦桿を奪取できず、機のコントロールを失って地面に激突する。有名になった台詞「レッツロール」はなかった。
驚くことは米軍と管制室と連絡経路がなく、スクランブルした戦闘機も何もできなかったこと。指令系統が混乱している上に、大統領命令が実行されなかった!?米国領内の空の盲点をさらけ出してしまった。
またひとつ疑問だったのは、機内から携帯が使えるかという点だが、これはハイジャッカーが相当に低空まで高度を落としていたようだ。
皮肉に見える場面は、乗客たちは主イエスの父なる神に祈りを捧げ、同時に犯人たちはアッラーに祈りを捧げるている場面。これを見る未信者は、だから一神教は狂気に走るのだ、と思うことだろう。私でもベニー・ヒンを見るとそう感じるくらいだから。
暑気払いにイイと軽く評したいが、実話であるだけに、その犠牲者を思うとやや複雑な感情が残る作品である。
意外な結末。しかしよく摘発できた。当時はワイドショーなども騒然として、父親による性的虐待の結果の殺人とまで言われたが、犯人は別にいた!彼はこの報道で職を失い、妻は病死。今となっては痛ましい限り。
結局犯人はロリコンのサイコパス(精神病質・人格障害)。大人の女性と関係を持てない人物は、実は、キリスト教界にもけっこういる。前から指摘している通り、こういった人格障害を持つ人々が起こす事態に巻き込まれるならば、こちらも少なからず被害を被る。
が、それにしてもジョンベネ一家にとっては大き過ぎる代価だ。ヒン様をヨイショするクリスチャン・メディアは言わずもがな、メディアの責任は大きい。
これは実に面白い。カルト教祖"ともだち"が巧みに人々の心をとらえて次々に信者を獲得し、「友達民主党(友民党)」までも組織し、政治・警察・大学などに信者を送り込み"愛と平和"により日本を実質的に征服してしまう。それに気がついた主人公は"ともだち"の陰謀を暴くべく活動するが、かえって反逆者かつテロリストの烙印を押され、追われる身となってしまう。かくして"ともだち"はその超能力を持って日本を支配する・・・。
いやあ、これはあまり漫画の世界だけとも言えません。すでにベニー・ヒンなる"ともだち"も出現しているわけですから。私などはたちまち「反逆者」・「聖霊に逆らう者」の烙印を押されることでありましょう(汗)しかしよ〜く考えてください。1億人の日本人がこのような人物の周りに群がっている光景を!?
しかし明らかに倒錯していますね、このニッポンキリスト教という閉鎖世界は。まさに闇の中の盲者と闇の中のカラス。
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私の小学校以来の友人の石埜穂高君が岩波書店から本を出しました。彼の父上が19歳の時、代用教員をしている際に生徒さんに書かせた詩集を集めたものです。タイトルは『山里の四季をうたう―信州・1937年の子どもたち― 』(岩波ジュニア新書)。
小学校の頃石埜君は漫画が上手で、私も手塚治虫に憧れて漫画を描いていたので、土曜日の午後はいつもいっしょに学級新聞を作ったりして、中学まで9年間を過ごしました。石埜君は小学校の時は体育以外は全部5。坊ちゃん坊ちゃんしていましたが、今は背丈も伸びて立派なオジサンになって、フリーのコピーライター&プランナー&諏訪の歴史研究家をしています。下の写真でもっとも眉毛が太いやや縄文系の顔の人です^^(私の前)
同書は山下清と同じセンスの文章で、心がホッとしたい人たちにお薦めします。
サンプルです:
朝おきてみますと
草がひかっていた
あさごはんの時
みんなでくうと
ぼくはほんとにいい(窪田利左衛門)
ぼくはがっこうの講義でもマツモトキヨシとヤマシタキヨシをネタで間違えてしまって学生さんから笑いをとってるわれるんだけどとても山下清が好きなんだな。高山の街をドライブ運転していたら山下清原画展のカンバンが見えたので運転しながら何処にあるのかと思って探してもわからなかったのだけどあちこち運転していたら商店街の中にとうとう見つけたので近所の狭い駐車場に止めて中に入ったのです。駐車場とはとても言えない庭みたいなとこでちゃんとしょうばいしてるのでとても感心しました。とても狭い展示場だったけどとても入場料が高いと思ったけど見たいと思ったので入ったら清の作品が一杯ならばさせれていてとてもあれこれを見ていると心がほっとなごんできてとても気持ちがよくなって何だか子供のころに帰ったような気持ちになりました。... 続きを読む
長女が言っていた「ともだち〜」の『20世紀少年』を何気に読み出したところ、これがハマル。時代背景が60年代の後半に少年時代を送った主人公たちが、「ともだち」と言うカルト宗教の陰謀に巻き込まれていくストーリーで、これからどうなるのか、けっこう面白い。背景も懐かしいし、主人公たちのしてることがわが経験とピッタリ。
キャラクターたちも何か懐かしい響きを持っている。「お茶の水工科大学の敷島博士」などは『鉄腕アトム』の「お茶の水博士」と『鉄人28号』の「敷島博士」を連想するし、刑事の名前が「ちょーさんとやまさん」などは『太陽にほえろ』だし・・・という具合。
最近の若者も自立したアイデンティティを確立し得ず、友だちがすべてで、その間でのみ自分を維持でき、そこから浮くことを非常に恐れているが、その「ともだちカンケイ」のある面での危うさと不気味さを巧みに描いている。何十巻もあるようだから、けっこう楽しめる。(ちなみに現在横山光輝の『三国史』全60巻に挑戦中だが、やや停滞気味・・・)
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小泉さんが靖国参拝。「他からとやかく言われる筋合いはない!」と。ずっと以前からこの人が郵政問題を論じる姿をみた時、私は「彼は何かに憑かれている」と感じた。「ぶれない」とか、「信念を貫く」とか言う向きもあるようだが、こういった姿勢はしばしば何かに憑かれている時に生じるもの。安倍さんはひたすら論点にしたないようにしているが、後始末が大変だ。
で、今月の『文藝春秋』の記事はかなりヴォリュームと内容があり、読み応えがある。
・「闘う政治家」宣言−この国のために命を捨てる
安倍さんの決意表明
・小泉純一郎の呪縛を解けるか
後始末ができるかどうか?
・昭和天皇「靖国メモ」未公開部分の核心
例の日経のスクープ記事の検証、真実性が高い
・昭和の戦争−七つの真実
太平洋戦争から何を学ぶか、特に東京裁判の真実が面白い
と言うわけで、本日は1日中ものものしい雰囲気だったなあ(ふう)。
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と言う世相とは打って変わって、BBSでご紹介いただいたベニー・ヒン氏のビデオ、実に楽しめます^^何なんでしょうね、このパフォーマンスのオモシロさ。クリスチャンっていったい何モノと世の人々は思うことでありましょう。「リバイバル」を起こしたいニッポンキリスト教の立派なセンセイたちも目いっぱいガンバリましょうね。背広振り回して、「タアッチ!」、「ファイヤア!」とね。(本音:あほくさ・・・)