No.1015の記事

TB第一号を記念して・・・

昨日の記事に何と見知らぬ方からTB(トラックバック)がついているではないか。驚きました。こんなマイナーなBlogにどうして?

で、さっそく飛んで見るとかなりややこしい議論が展開されている。筆者は生化学の専門家のようで、クリスチャンではなさそう。進化論がすでに公認された、現在にあって生命の起源を説明し得る最も合理的な理論であって、いわゆるキリスト教原理主義者の唱える創造科学はトンデモ系の疑似科学であると言っているのだと思う。

私の論考もけっこう進化論と創造論を論じるサイトの創造論側にリンクされている。が、実は私もまったくその通りと考えている次第。創造主を考慮しなければ、進化論が最も合理的な説明になる。BBSでも述べましたが、サイエンスは神の存在を否定するものでも、肯定するものでもない。現在与えられた証拠(エヴィデンス)と事実(ファクト)に基づいて、現在なし得る説明を加えるだけ。

おいおい、Dr.Lukeは聖書を信じているのではないのか?ハイ、聖書を信じ、自然は神が創造されたと信じ、イエスを信じておりますが、いわゆるクリスチャンたちの唱える「創造科学」は、一サイエンティストとして、ちとゴメンなのです^^

上の筆者も言われるとおり、第一に進化論をあまりにも理解していない。だから進化論に対する批判が見当ハズレ。下でも述べたが、相手を理解しようとしないで、批判がオツムの中での一人相撲。せめて木村資生の中立説を確率微分方程式を解いて説明できるくらいにしてから批判して欲しいもの。

次に批判の姿勢があまりにもエキセントリックで幼稚。これも下で述べたが、大人として相手に敬意を払いつつすべきであって、創造論を認めない者は人にあらずみたいな態度はいただけない。まして人格攻撃などは論外。

結局のところ創造科学の素人ぽっさを露呈し、専門家はのけぞってもう誰も相手にしなくなる。あのね、忙しいのだ、みんな。どうもクリスチャンたちが血肉に(霊にではなく)燃え、熱心になればなるほど、人々はむしろ引いてしまって、遠巻きにご苦労様なこととなるわけ。

人々は私たちの神学や聖書解釈の正しさを見ているのではなく、私たちの態度や行動、つまり人となりを見ているわけ。目一杯の自己主張だけで見られている意識があまりにも希薄なのが幼児性のひとつの特徴。このTB先の論からはクリスチャンの論からよりも多くを学ぶことができると思うのだが・・・。

Commented by Luke URL2005年10月05日(水)12:06

イイ台詞を見つけました。上でTBしてくださった方の日記です。

 行いは自分のもの、評価は他人のもの―勝海舟

http://kurokage.seesaa.net/article/7580269.html

Commented by まひるパパ Eメール 2005年10月05日(水)13:36

「実は私もまったくその通りと考えている次第。創造主を考慮しなければ、進化論が最も合理的な説明になる。」とありましたが、LUKE先生は、いわゆる「有神進化論」の立場にたたれるのでしょうか?

Commented by Luke 2005年10月05日(水)15:17

いえいえ、私は創造一本ですよ。「その通り」とは創造主を知らない人にとっての生命の起源の説明の仕方と創造論者のおかしさについての評価です。

サイエンスはすでに創造主を外において、ツールと方法論を確立しています。ですからそこに創造を「科学」として持ち込むならばトンデモ系疑似科学となるのです。再建主義はこれをあらゆる領域でやろうとしているわけです。

こういった相手のプロトコルを無視したクリスチャンのセキセントリックさを指摘しているわけです。ちょうど車が右側通行の国に行って、日本では左側なんだ!と叫ぶようなもの。相手はただあきれてのけぞるだけでしょう。これに関してはシカゴ大のぼぼる氏が書いています(http://www.kingdomfellowship.com/Treatises/Believe_in_Bible.html)。

サイエンティストではない人が、例えば神学者あたりは何でも言えるでしょうが、私たちは右側通行の国にいるわけです。ですから進化論(http://www.kingdomfellowship.com/Treatises/evolution.html)や科学(http://www.kingdomfellowship.com/Treatises/sciandfaith.html)を論じるにはもっと高い平面から、つまり「メタ」の次元から論じないとサイエンティストは耳を傾けません。

言いたいことは、もっとオツムを冷やして、相手のことを十分に学び、共通の方法論と理解の上に立って、そのフレームを論じないと、科学者は話に乗りません。血肉に燃えるのではなく、冷静な知性を持ちつつ霊に燃えて欲しいと言うことです。

Commented by Luke 2005年10月05日(水)15:25

パウロは「ギリシャ人にはギリシャ人のように・・・」と言っていますよね。このスピリットです。

Commented by まひるパパ Eメール 2005年10月05日(水)20:16

詳細な御解説、ありがとうございました。実は通信制神学校の宿題で、「進化論」「創造説」それぞれ1冊ずつ読んでレポートを出すように、とありましたので、一旦脳ミソを初期化して「高い平面」(に昇れるかどうか・・・ですが)に立って両説の文献にあたってみます。

Commented by Luke 2005年10月05日(水)20:23

私なら、そんな無意味なレポは出しませんけどね。その神学校の先生の進化論に関する識見を知りたいです・・・。のけぞらないようにする心積もりはできていますから^^