神の国と天国


神の国と天国 RES
[1] しょう( … 回) [E-mail] [引用] 2004/07/09/Fri/23:35 (No.21)

  こんにちは。初めまして。しょうといいます。一つ質問があります。「神の国は神の主権の及ぶあらゆる時代とあらゆる領域を意味し、天の国は神の国の中の一部を構成している。」ということで、クリスチャンは神の国には入れるが御国は報酬であるということでした。よくわかるのですが、それではなぜイエス様は「神の国とその義とをまず第一に求めよ」(マタイ6:33)と言われたのでしょうか。神の国と御国(天国)の言葉を気をつけて区別するならば、なぜ第一に求めるものがクリスチャンであれば入れる神の国なのでしょうか。よろしくお願いします。

[2] Luke( … 回) [引用] 2004/07/10/Sat/00:02 (No.22)

  はじめまして、しょうさん。

神の国(The Kingdom of God)と天の御国(The Kingdom of Heavens)についてはいろいろな解釈があります。私のスタンスは、恵みと報酬を区別しています(1コリント3:8)。なぜなら信仰は行いによって全うされるからです。私たちは賞を得るように走る必要があります(1コリント9:24)。

神の国はいのちの誕生(恵み)によります(ヨハネ3:5)。また天の御国は現在の教会(エクレシア)と来るべき千年王国の天的領域を意味します。ですから現在のクリスチャンにとっては<神の国=天の御国>で重なっています。

しかし来るべき時代では天の御国を得る人と得ない人が分かれるでしょう。これは現在私たちが恵みを無駄にすることなく(2コリント6:1)、内なるキリストの御業に与るとき、それぞれの行いによって査定されるわけです。この行いは義とされるための行いではなく、信仰と恵みの表現としての行いです。

これはキリストの御座(ベマ)の裁きによって、恵みをどれほど無駄にしなかったかが査定されます(2コリント5:10)。しかしこの裁きは滅びへの裁きではありません。業は焼かれますが、本人は救われています(1コリント3:15)。滅びへの裁きは千年期後の白い御座の裁きによります(黙示録20:11)。

さて、マタイのこの箇所は、文脈を見れば分かるとおり、何を第一にするかという心の動機を取り扱っている部分です。私たちは何にもまして<神の国=いのちの成長とキリストの統治>を第一に求める必要があるのです。

神の国を理解する時に、3つの時制を意識する必要があります。神の国はキリストと共に、<すでに来た>、<現在私たちのうちに確立しつつある(来つつある)>、<将来完全に到来しキリストの統治が成就する>。<has come>, <is coming>, <will come>の三相があるのです。

ですから現在の私たちは私たちのうちに恵みによって神の国が確立することを求める必要があるのです。それは<内にあるキリストのいのちの成長>と、<愛と平安によるキリストの統治の確立>です。

Blessings!

[3] しょう( … 回) [引用] 2004/07/10/Sat/00:46 (No.23)

  お返事ありがとうございます。実はマタイのこの箇所は、ルークさんのおっしゃる通り何を第一とするかという動機を見ていることは知っていました。ですので、神の国と天国の違いの話を聞くまでは全く気になっていなかったのですが、その違いを聞き、注意して読んだ時に疑問に思ったので質問させてもらいました。

神の国は<すでに来た>、<現在私たちのうちに確立しつつある(来つつある)>、<将来完全に到来しキリストの統治が成就する>の三相があるということ、本当にその通りだと思います。私の誤解はこの箇所を<will come>の時制で考えてしまったからだと気づかされました。キリストがなしてくださった御わざによってすでに神の国は来ましたが、それを実際生活の中で体験していくことを切に求めることが必要なのですね。そうしてみると、聖書の他の箇所もそうですが、信仰によって御言葉をつかんでいくというのが現在の私達がこの世の中にあってなしていくべきことなのだなぁと痛感します。それは目に見える奉仕よりもずっと難しいものですが、私の主が必ず私を導いてくださると信じます。

ルークさんを通して働かれる主に心から感謝します。親切に教えてくださり本当にありがとうございました。さらなる主の祝福をお祈りしています。

[4] ?( … 回) [引用] 2008/10/14/Tue/14:48 (No.304)

  いつもメッセージを聞かせていただき感謝しています。神の国と天の御国の関係について教えてください。国は、バシレイアという語で王権・支配・王国というような意味とのことですから神の国というとき、神の支配、神の王国ということを考えると、神の国は永遠に存在しているものだと思います。人間が創造される前に天使が創造されていましたが、その時代も神の国であったと思っています。神の国は永遠の過去から永遠の未来まで存在していると思っています。・・・くどくてすみません。・・・マタイ13章に天の御国の喩が出てきますが、同じような内容がマルコやルカでも神の国として出てきます。どう考えても語られている喩が同じように思えます。註解書などでは読む対象者の違いにより天の御国と言ったり神の国と言ったりしているのだというようなものもありますがいかがお考えでしょうか。ルークさんは、天の御国は教会時代とキリストの千年期の統治期間を指しているとおっしゃられますので、天の御国は神の国に含まれますから、マルコやルカにある同じような喩の箇所は神の国と書いてあってもそれは天の御国に相当する期間を指す永遠なる神の国の一定期間のことととらえておられるのでしょうか。文章が下手ですが意をくんで教えてください。

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