No.970の記事

何だろうか、この違和感

第3次小泉内閣は前閣僚たちがそのまま再任。ある閣僚は「小泉旋風に乗って戻って参りました」と苦笑い的に挨拶していた。他の閣僚も小泉氏を褒めつつも、どこか表情が曇っていると感じたが、私の気のせいか(小池氏はルンルンだったが)。参院では中曽根氏が民意を汲んで反対派議員が全員賛成に回るとのこと。見事なまでの小泉戦略である。ニッポンは確かにひとつのコーナーを回ってしまった。

先に私の肉はほくそえみ、喜んでいると書いた。が、私の内の深いところに残る言葉に表現できない違和感が払拭できないでいる。小泉氏はすでに6月時点で今回のシナリオを書いていたそうだ。対して自民の造反議員たちも民主党もまったく準備がなかったと、今日、落選した海江田氏が証言していた。民主党は党首を誰にするかで一悶着ありそうだし、分裂の危険性も孕んでいる。かくして反小泉勢力は結局ほとんど排除されたと言ってよい。まことに見事である・・・。

しかし、私の内にどうしても取り除けない何かシコリが残っているのだが、何なのだ、これは。分裂の危機に瀕しているのは民主党だけではなさそうだ。私の心も明らかに分裂している。