No.3017の記事

諸行無常-馴れることの代償-

昨日は「慣れること」だったが、今日は「馴れること」。先に紹介した元ライブドア取締役の宮内さんの本を一気に読了した。もちろん彼の目から書かれているとは言え、ホリエモンと言うキャラの問題点が次々に暴露されている。単純にして野心家。やや自己愛性人格。典型的な金の亡者である同時に、目立ちたがりにして、遊び好き。

彼は球団買収あたりからマスコミで騒がれ、その快感を覚えてしまったようだ。そしてニッポン放送に敵対的TOBをかけ、フジテレビから和解金をせしめ、同時に個人的にもライブドア株を売って百数十億を手にしてからはもっぱら芸能人などと遊びほうけていたようだ。そしてそのピークが例の衆議院選。当時は本当に総理大臣になると考えていたらしい。

これ以降、ほとんどビジネスに対する意欲を喪失し、この頃から宮内さんがその立場上、実質的にライブドアを指揮らざるを得なくなったとのこと。ところがいざ裁判になったら、ホリエモンサイドはそれを口実に、すべては宮内が独断でなしたことと言う構図をでっち上げたようだ。かくして自身は知らぬ存ぜぬで押し通していることはすでに知られているとおり。宮内さんから見れば、ある意味ババをつかまされたわけ。

彼の拘置所での生活記録もあるが、あそこはやはり相当に堪えるらしい。自分でも反省しているが、結局彼の良心はまずいことをしていると薄々はわかっていたようだ。しかしそれに触れないようにしていたらしい。かくしてホリエモンとその他のスタッフがみな互いに馴れ合ってしまった。これで時価総額7000億の会社が一挙に吹っ飛んだ。

当時、ちょうど再建主義絡みで、新自由主義あるいはリバータリアニズムの話題がここでも展開していたが、その裏事情が詳細に見えた。ホリエモンも自分で言ってたようだが、諸行無常、栄枯盛衰、奢れる者久しからず。人の道に反するとどうなるかを絵に描いたような実話ではある。これ映画化すると面白いかも。

Commented by Luke 2007年04月16日(月)23:45

ついでにあのとっちゃん坊やの村上氏。こいつは顔に似合わず実に悪い(いや、女性諸氏は顔で分かっていたらしいが・・・)。ホリエモンにフジテレビ株を買い占める提案をして、株が品薄になるや、自分だけ高値で売り抜けている。ホリエモンは人がイイわけで、この官僚上がりのとっちゃん坊やに見事に食われている。灘高から東大へ、そして官僚、と言う連中はどうもね。安倍さんが天下り問題、本当にやれますかね?

過去ログでのホリエモンについては
http://www.kingdomfellowship.com/cgi-bin/blog/index.cgi?no=700
http://www.kingdomfellowship.com/cgi-bin/blog/index.cgi?no=702
http://www.kingdomfellowship.com/cgi-bin/blog/index.cgi?no=1357

村上氏については
http://www.kingdomfellowship.com/cgi-bin/blog/index.cgi?no=1061
http://www.kingdomfellowship.com/cgi-bin/blog/index.cgi?no=1637
http://www.kingdomfellowship.com/cgi-bin/blog/index.cgi?no=1643

どうでしょう、細木数子程度には当たっているでしょう^^