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ウイットネス・リー教会の分裂騒動

「主の回復」とか「○○に在る教会」と称するリー教会でこの数年間、否20年近くにわたってくすぶってきた問題が再燃。かつてリーの側近中の側近だったタイタス・チューが検疫された。世界中の長老たちが署名する検疫声明文が公開されると共に、タイタス・チューを糾弾する集会の模様がビデオとオーディオで公開されている。5時間にわたる糾弾集会なので、まだ一部しか聞けてないが、変わっていませんね。このコワイ体質。「神は個人的な罪は赦されるが、教会の行政に関する罪は反逆の罪であり、決して赦されることがない・・・。ひとりの使徒、ひとつの務め、ひとつの教え、ひとつの心、ひとつの実行、ひとつの立場・・・」と。かくしてタイタス・チューと彼の同労者たちは排除されたようです。詳細はこちらのサイトを。

lordsarmy

この中にタイタス・チューを糾弾する集会の日本語通訳の音声ファイルも聞くことができます。やや怖いですが。

アナハイムでの糾弾集会(日本語11月11日2006年)

前回は89年でしたが、"反逆者"を検疫するのは彼らの常で、10-20年ほどの周期で繰り返されているようです。ちなみにこのロサンゼルスタイムズ紙の記事は77年の検疫事件です。

ロサンゼルスタイムズ紙記事12月11日1978年

【付記】「2ちゃんねる」もカルトも、ポイントは自分が「」になれること。前者では検閲なく自由に判断し何でも言える仮想的全能感によって、リー教会ではもろ「神と人が混ざって人は神になる」(神格は持たないらしいですが・・・笑)わけで、善悪知識の木の実を食べるように誘惑されたあの言葉がそのまま肉を心地よく疼かせるのです。

Commented by Luke 2006年12月02日(土)08:43

ウォッチマン・ニーの教えた地上に顕われたキリストの体としての地域ごとの教会のあり方は、各地ごとに直接に主イエスの頭首権に服すること、つまり地域教会の独立であって、ただ主イエスの名の下に集まることだったのです。私はローカルチャーチのある教会がベニー・ヒンを招いたら、ニーの教えどおりだと認めたいと思いますが(笑)パウロも言っていますね、ある者はこうしており、別の者はああしている、と。

今回のタイタス・チューの事件では、彼は現在のローカルチャーチが「ひとりの人」の教えや実行によって統一的であることを指摘したようですね。しかし彼らは一切そのような事実なく、自分たちはウイットネス・リーに従っているのではなく、リーを通して神が与えた「新約のビジョン(啓示)」に従っていると主張しています。見事に<リーの教え=神の新約の啓示>となり、リーの傘の元に置かれてしまっています。これに反することを言うと神への反逆者として検疫されるわけです。最近ロシアでも反プーチン発言すると毒を盛られますが・・・。

ちなみに上のサイトを見ますとある地方の集会の様子がビデオで紹介されていますが、タイタスらの働きによって、これらの集会がロックミュージックで賛美するなどの堕落路線に導かれたと告発しています(カルバリーチャペルのワーシップのようですが)。では私たちなどは地獄路線を行っていることになるでしょうね(笑)。

彼らは全世界のローカルチャーチは統一されていないとしつつ、タイタス・チューを検疫する声明文は全世界の長老たちの署名が並ぶわけですから、自己撞着です。タイタス・チューはキリストの体を傷つけたと糾弾されていますが、どうも彼らの意識では自分たちだけがキリストの体であると思っているようです。自分が何をしているか分かっていないのです。

なお、このように自己欺瞞を抱えたままですと、何度でも同じ問題を繰り返しますが、専門用語では「強迫反復」と言います。彼らの特徴として、この強迫性が目立っています。

Commented by Luke URL2006年12月03日(日)09:36

今回の事件でカルバリーチャペルのワーシップを用いるなどして"堕落"し、「主の回復」に"反逆"したタイタスらの影響下にある教会に対して、「主の回復」のリーダーが書き送った手紙を上のURLに入れておきました。やたらと「ブレンディング」なる用語を用いていますが、これを読むと彼らにとってのウイットネス・リーの位置づけがよく分かりますね。