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人生の分岐点

50歳と言う年齢はある種の分岐点かも知れない。元NHKアナの池田裕子氏が乳がんで死亡。けっこう長く闘病生活を送っていたようだが、残念なこと。享年49歳。かつて私が懸念した逸見正孝氏も48歳で。このところ私の周りでも癌にかかる人が続出している。癌は初期発見できればほぼ100%治る。恐るべき病ではない。自分は大丈夫という思い込みを捨て、常に監視しているべきなのだ。常に最悪を想定していれば、後はもうけもの。私はいつもこのスタンスでいる。

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先に懸念したとおり、産婦人科医がゼロの地域が生じた。(→http://www.excite.co.jp/News/society/20060406185521/Kyodo_20060406a428010s20060406185524.html)自分の権利主張や恨み晴らしのために、医師を訴えるなどは結局は自らの首を絞める。個人情報保護法とかで、今回病院にお世話になったが、受付で「お名前をお呼びしてもいいでしょうか」と問われ、ビックリした。自己実現のために子供を生まない女性が増えているようだが、いずれ自分の首を絞める。

世の風が「自己に仕えること」に吹いているのだ。自己に仕える結果は寂しいもの。かくして自己をすべての中心に据え、当たり前が当たり前でなくなりつつある今のニッポンも、ある種の分岐点を迎えているのだ。これから100年後、いや10年後が怖い。