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古代日本と天皇霊

ややアブナイ話題が続いたので、先に紹介した本に沿って、再び古代史に戻りましょう。

古代日本では祖霊信仰が行われ、交霊のできるシャーマンが民の導き手であった。卑弥呼などもそう。しかし4世紀頃から一般的な祖霊崇拝ではなく、特異的な霊=天皇霊(すめらみことのみたま)=を崇拝する方向に変わってきて、その霊を宿すことができる人物が登場した。これが天皇であると。天皇は神と等しい者とされた。彼らは自分の武力や才覚で民を支配するのではなく、天皇霊の故に統治できた。で、天皇家は代々この天皇霊を連綿と宿してきているわけ。

かくして祖霊信仰から天皇霊信仰へと変化を遂げたことが大和統一への原動力となった。そこで昨日、国文学の先生にも、この祖霊信仰から天皇霊信仰へと移った経緯をたずねたのだが、これがよく分からないらしい。何ゆえに歴史の中に天皇霊なる特異的な霊が入り込んできたのか?そもそも天皇霊の出自と正体とは?とても興味深いテーマではあるようだ。

しかもこの天皇霊のメッカ(?)は、実は、奈良は山之辺の道、三輪山なのだ。そう、Salt氏の住まわ・GkanagawaFL40.vectant.ne.jp

Commented by salt 2006年10月07日(土)12:48

毎週,三輪山を祀る巨大鳥居の横を通って,山の辺の道に沿いながら,教会に向かっています。丁寧に解説つきでご案内します。けっこういいところですよ。

前にも一度話題にしたかもしれませんが,現人神というのは,まさにイエスさまのまんまパクリなんですね。著作権侵害です。右翼的表現を借りればイエスさまこそ,究極の肉体言語ですよね。

さらに古代のシャーマンたちは,中世に入り被差別集落の人たちがその任を担うようになります。あるいは,その逆で呪術や祭礼に関わる人たちが村共同体から外され貶められていくわけです。関東以北ではわかりづらいかも知れませんね。これも歴史の影の部分で,私の専門領域になります。

Commented by Luke 2006年10月07日(土)20:30

ぜひよろしく。見ないで信じる者は幸いですが、やはり一度は目で見ておかないとね。あの時のイスラエルも最後のチャンスでしたね。今は延々とうっとおしい塀があるわけで。歴史の影の部分にこそ真実があると思いますので、いずれよろしくご教授ください。