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真の幸せ-人間性を享受する

TVで人類36億年の歴史として脳の特集があった。例のベストセラー「バカの壁」の養老先生も登場して、サバン症候群や文明を拒否しているアマゾンの人たち、さらにウイリアム症候群の人々をレポートしていた。彼らの率直な感情表現と生き方にある種の感動を覚えた。

サバンの人は他の領域では普通ではないが、例えば、235年5月4日は何曜日かに瞬時に答える。ウイリアムの人々も音楽に対する感受性がひじょうに豊かである。アマゾンの人々は明け透けな感情が豊かである。ダウン症の子供もそうであるが、彼らの無防備な自由な感情表現は感動的である。

今の日本は物事を器用にソツなくこなす人が社会に受け入れられ、できない人は排除される。よって感情を抑え、自分を疎外しつつ、窒息寸前でかろうじて生きている。しかし何かを喪失している。自分の生存を自分で担保するために、自分を削り、自分を脇へ追いやっているというこの矛盾。その中でかろうじてケータイで自分を確認し合う様は、水が鼻まで上ってきて窒息しそうな状態でかろうじて息をしているような感じ。

北海道でキャンプした時、TVも電話も時計も見ない一日を送ったことがある。時間の流れがものすごくゆっくりとなり、ひじょうに豊かな時間を過ごせた。多分縄文時代の人々の日常は現代の私たちよりもはるかに豊かなものであったと思う。前頭葉皮質の抑制から解放された状態である。

自分の生存を守ろうとするために何かを得ることにより、実は何か大切なものを失ってしまう。その失ったものを何かのテクニックで得ようとしてもがく。ここにいろいろな商売が繁盛する。しかし実は当たり前が当たり前であることが一番の幸せ。神がイエスにあって人となったこと-これこそ最も偉大な奥義。

キリストが回復してくださったこの人間性を愉しむこと。聖化されるとは前頭葉の抑制から解放された、御霊に服した状態であり、回復された人間性を享受することである。この時脳内にはβ-エンドルフィンなどのホルモンが分泌され、気持ち良くなり、体も健やかに、お肌もつやつやとファウンデーションの乗りもよくなるわけ。もちろん免疫系も活発になるので、ガン細胞もただちに死滅される。御霊はこうして死ぬべき体にもいのちを与えて下さる。

私が聖書は神学書ではなく、霊精神身体医学書であると言う所以はここにある。