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キリスト教界の不思議

隠しページでニッポンキリスト教の7+1不思議をリストしてありますが(http://www.kingdomfellowship.com/Ministry/q&a/7wonders.html)、ますます不思議さがつのります。

例えば911テロに対する対応。ある人々はテロリストに愛を持って花束を持っていけば世界平和が実現すると。ほとんど妄想です。ある人はフセインを殺せばイスラエルの平和が実現し、イエスの再臨を早めることができると。ほとんどパラノイアです。また911の疑問を呈することに対しては、そんなのは陰謀論であり、論じるまでもないと。ほとんど思考停止です。

また誰でも悪霊憑きにする人。地蔵さんを見て、悪霊じゃと言って泡を吹いて倒れる人。神社の前で悪霊退散と叫び回る人。創価学会のビルの周りを聖書をかざして歩き回る人。悪霊追い出しに奔走する牧師先生。一方でこの世のカウンセリングの真似事をする先生たち。表向きはご立派な説教をしつつ、実は家庭がほとんど崩壊寸前の先生。カウンセリングと称して女性に不埒な行為をする先生。一方で自我を十字架につけて、自我を砕きぃ〜と叫ぶかと思うと、あなたは神のVIP、そのままのあなたが高価で尊い・・・と。いったいどっちなんだよと伺いたくなりますが、不思議な世界ですよ、ニッポンキリスト教界は。

私は神学者でもなく、いわゆる教団所属の牧師先生でもありません。私はサイエンティストです。サイエンティストはできる限り少ない原理からすべての現象を説明することを目指します。よってその基本的な原理を把握することがすべてとなります。アインシュタインなどの天才は、常人が見過ごしてしまうようなきわめて単純な現象の中に美しい法則や原理を見出すことができるのです。

私たちは原理を把握すれば、後は演繹的思考によって推論を進めます。「A=BかつB=CならばA=C」という具合にです。ところがニッポンキリスト教では、これが成立しない。「A=BかつB=C」でも「A=C」とならないのです!?理由を聞くと、「それが私の信仰ですっ!」、やれやれ。話が通じません。

これは例えばイスラエルに入れ込む人たちと会話するとこうなります:現代のイスラエルの帰還法によるユダヤ人の定義は「母親がユダヤ人であるか、またはユダヤ教に改宗した者」となっています。すると私はこう考えます:「ユダヤ教に改宗する人たちは血統的にアブラハムの子孫でなくてもいいわけだ。つまり現代のイスラエルにはアブラハムの子孫以外の人々が混ざっている」と。すると彼らはこう言います:「血統などの詮索は聖書が戒めているからしてはならない。現代のイスラエルはアブラハムの子孫たちからなっていると私は信じている」と。やれやれ。話が通じません。

こういった議論はサイエンスの世界ではまず起こりません。あまりにも幼稚なレベルです。この数年いろいろ見聞きしてきましたが、1%の理由が明らかとなりました。そろそろニッポンキリスト教界との関わりから身を引きたいとマジで感じています(汗)

今回のブッシュとケリーの対決はブッシュの人徳の欠如をうまくケリーサイドがつきました。ブッシュは相変わらず、世界は平和になったの一点張り。理屈が通らない世界を狂信あるいは妄想と言います。パラノイアとは妄想がきわめて論理的にかつ強固に構築されているために、一見すると分裂病の意味不明の妄想とは違って、マトモに見えるのでかえって困るのです。今後の世界はますますパラノ的世界に入り込むことでしょう。