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ブレない小泉氏

が、実は根底からブレていた!?

96年に出版した『解体官僚国家論』とか言う本で、彼は小選挙区制は、@人気次第でなだれ現象を起こし、政権交代が不可能になる巨大与党の出現を招く、A候補者は公認を得るために政党幹部の顔色を見ながら戦々恐々とすることになる、B権力を思いのまま行使する独裁の危険がある巨大与党は恐るべきもの、C党にたてつく者は粛清される等々の警鐘を鳴らしている。彼は元々小選挙区制は反対派だったのだ。時は流れて・・・、おいおい、なんだ自分で批判したことを自作自演してしまったではないか!

昨日の朝日で中曽根氏(パパ)が、権力の乱用に自制を、と述べていた。今回の解散は違法ではないが、妥当性がないとも。ポピュリズムにうまく乗った小泉君らしいやり方だが、政治が浅はかなものとなる。ニッポンの今後は問題だ・・・と。中曽根氏が活躍した時代が懐かしい。

加えて阪神優勝で、経済も明るさが見えてきて、株式相場も上げ一本やり(凄いですよ、ほぼ直線です)。なんだか85年につくば万博成功、阪神優勝、竹下氏主導によるプラザ合意の後、円高不況を経て、過剰流動性が土地や株に流れ込んでバブルに突入した雰囲気ととても似ていると感じるのだが・・・。(すでに国会議員はバブル化したが)日銀もそろそろ量の緩和から金利制御に移り、穏やかなインフレ傾向を目指している節の発言が見られるようになってきた。ニッポン人がみんなである一つの方向に振れてしまうのは実にコワイのだ。

かくして歴史は繰り返す・・・。