1.
精神病理学の問題点と限界
@ 精神病理学のターゲット
聖書で言う"魂"の部分の構造とメカニズムの解明=無意識的な自己防衛のメカニズムの解明。肉(flesh)の構造と機能の解明。
A 聖書の真理
肉は十字架につけた(ガラテヤ5:24)、肉の分析は"古い自己"の生き方のパタンを理解できるのみ。
2.
カウンセリングの問題点
@ 魂のみを志向する傾向
特に感情の処理に重点。カセクトされたエネルギーを解消すれば症状は軽減することは事実。しかし問題は次から次へと来る。
A
カウンセラー、セラピストとの不健全な情緒的関係の構成
キリスト依存でなく、人あるいはミニストリ−依存。
B 聖霊の働きの阻止
傷とか痛みは聖霊の働く機会。多くの霊的偉人は暗闇において取り扱われた。
「傷つき回避症候群」あるいは「ヒーリング・オブセッション」
3. 霊的カウンセリング
@ 肉にある人の行動パタン
環境情報→"思い・感情"によるアセスメント(魂主導)→意志決定→行動→結果→情緒的反応
A 霊にある人の行動パタン
環境情報→霊的知覚(御霊に依存)→"思い"での評価→意志決定→行動→結果→情緒的反応
B 新しい生き方のパタンの構築
あらゆる内的外的現象を御霊に依存する形で行う新しい生き方のパタンを条件付ける→感情の満足などは結果としてついてくる。
4.
霊的カウンセリングのポイント
@ 新しいクライエントに対して
・ 受容→感情のケア→沈静化
・ クリスチャンの場合→霊的状態の診断
・
ノンクリスチャンの場合→霊的必要性へのオリエンテーション
・
ポイントは目先の問題・症状の解消に注意するのではなく、イエスを求めることにある。
A 御言葉の力
・
人の限界:人が他者の人格と人生を引き受けることは無理
・ 言葉の務めの方程式:<レーマ=ロゴス+信仰=いのち=霊>
→レーマにはイエスのパースンがのっており、そのレーマが人の内で癒しや解放の業をなす。
「人かすのは霊であり、肉は何の役にも立たない。わたしが話した言葉は霊であり、いのちである。」
* ポイントはひとえに信仰である。
B 御霊の働き
・ 人の心を探る:1コリ2:11
・ いのちを与える:ローマ8章
・ 愛と恵みの伝達:ローマ5:5
C 罪定め、自己罪責感からの解放
・ 自分を見ない
・ キリストの十字架と血潮に対する信仰
・
隠された怒り・恨みが逆に自己に向かっているケースが多い→信仰による赦しの決断
D 注意点
・
クライエントの発言を間に受けない→たいていは歪曲と弁明
・ 御霊に対する依存→真理を見抜く、問題の本質
・
コンフロンテーションの必要→真実の暴露と真理の提示
・
霊的必要性の指摘→問題・症状の解消は正しい信仰、選択、生き方の結果
5. 霊的要因の考慮
@ 神との関係:罪の処理→終わっている→信仰の要求
A サタンとの関係:思いへの攻撃からの守り→真理による武装
B 人との関係:怒りと憎しみの処理→赦しの決断
C 霊的な知識の必要:御言葉の追求
6. すべての鍵
@ 信仰:完成された神の業の評価
A 従順:御言葉に従った新しい行動パタン
B 解決:@Aの結果=御霊の実
C
問題:不信仰と焦り、砕かれていない魂→自己防衛の放棄
7. まとめ
(1)
精神病理学は肉(flesh)を解明するのみ、解決策は提示しない
(2)
ほとんどのカウンセリング、セラピーは魂の感情の取り扱いに終始する
(3) いのちと洞察を与えるのは御霊と御言葉である
(4)
ほとんどの問題は不信仰と不従順による
(5) 霊的知識の必要性:神・人・悪魔の霊的三角関係の理解が必要
(6)
問題のルーツは心の取り繕いにある。真実の暴露と真理の提示が必要。コンフロンテーションの必要。