Kingdom Fellowship Church

Message Outlines

2006.04.16

言葉の務めA


私たちは言葉によって構成されています。自分をどう感じるか、神をどう感じるか、人をどう感じるか。これらはすべて私たちの精神の中に組織されている言葉のネットワークから生じてきます。このネットワークは私たちの無意識のレベルにおいて、精神のエネルギーが流れることによって機能します。心を病む人・人格障害傾向を持つ人がキリスト教界にはきわめて多いですが、この人たちの特徴は親子関係や兄弟関係に歪があったのです。このために正確な自己認識や他者認識ができず、自分の歪んだ目で物を見るために、認識が妄想化し、さらに事態を錯綜させるのです。これらはすべて古い自己の痕跡であり、大脳辺縁系付近に残存しています。神の造り変えも思いから始められます。この思いを改めることは私たちの責任であり、これはだれでもできることです。自由意志による選択です。自分の感じ方を信じるか、神の言葉を信じるか。私たちはただ聞くだけであってはなりません。神の言葉を活用する必要があります。豊かに住まわせ、祈り、黙想し、語り、時に御言葉によって切られ、しかし御言葉の甘さを味わうのです。この実行をひとりひとりが習慣づけて、日々の生活の中で自分を建て上げる必要があります。これが言葉の務めのもっとも大切な点です。いくらありがたいメッセージを聞いたところで、自分で御言葉に自分をさらし、御言葉を食べ、味わうことがなければ、すべては砂の上の建造物です。今日、決意をして、この実行に入っていきましょう。




1.作り変え(メタモルフォーシス)のプロセス(ガラテヤ4:19)

@霊の再生:はっきり言っておく。だれでも水と霊とによって生まれなければ、神の国に入ることはできない。肉から生まれたものは肉であり、霊から生まれたものは霊である。(ヨハネ3:5-6)

A魂の再構成:むしろ〔自らの〕思いを刷新することによって形造り直され、〔その結果〕何が神の意思(おもい)であり、善きことであり、そして〔神に〕喜ばれることであり、完全なことであるのかを、あなたがたは吟味するように〔しなさい〕。(岩波訳ローマ12:2)

→思い(mind)の刷新から感情が変わり、感情(emotion)が変わると意志(will)も変わり、意志が変わると行動が変わり、行動が変わると人生が変わる。


2.私たちの責任と実行

@言葉(ロゴス)を豊かに住まわせ、祈る:キリスト(神)の言葉(ロゴス)があなたがたの内に豊かに宿るようにしなさい。まったき知恵をもって互いに教え合い注意を促し合いなさい。詩篇、賛歌、それに霊的な歌を、〔神の〕恵みにあって、あなたがたの心でもって神に向かって歌いあいなさい(岩波訳コロサイ3:16)

A神の言葉を黙想する:しかし、マリアはこれらの出来事をすべて心に納めて、思い巡らしていた(ルカ2:19)。

B神の言葉を語る:「わたしは信じた。それで、わたしは語った」と書いてあるとおり、それと同じ信仰の霊を持っているので、わたしたちも信じ、それだからこそ語ってもいます(2コリント4:13)。

C神の言葉を行う:そこで、わたしのこれらの言葉を聞いて行う者は皆、岩の上に自分の家を建てた賢い人に似ている(マタイ7:24)

D神の言葉に自分をさらす:というのは、神の言葉は生きており、力を発揮し、どんな両刃の剣よりも鋭く、魂と霊、関節と骨髄とを切り離すほどに刺し通して、心の思いや考えを見分けることができるからです。更に、神の御前では隠れた被造物は一つもなく、すべてのものが神の目には裸であり、さらけ出されているのです。この神に対して、わたしたちは自分のことを申し述べねばなりません。(ヘブル4:12-13)

→(目的は)なぜなら、神の安息にあずかった者は、神が御業を終えて休まれたように、自分の業を終えて休んだからです。だから、わたしたちはこの安息にあずかるように努力しようではありませんか。さもないと、同じ不従順の例に倣って堕落する者が出るかもしれません。(ヘブル4:10-11)

E神の言葉の味わう:そこで、天使のところへ行き、「その小さな巻物をください」と言った。すると、天使はわたしに言った。「受け取って、食べてしまえ。それは、あなたの腹には苦いが、口には蜜のように甘い。」(黙示録10:9)「人の子よ、わたしが与えるこの巻物を胃袋に入れ、腹を満たせ。」わたしがそれを食べると、それは蜜のように口に甘かった(エゼキエル3:3)