最後の隣人


先週の金曜日の朝、ベッドの中で
「地球が回っている」と言っていた涼子が、
起きあがった瞬間、吐いて倒れました。
三和銀行の五賀兄が倒れたときの話を聞いていたせいか、
すぐ救急車を呼び大騒ぎとなりました。


金曜日は夕刻まで、病院で付き添い先行き真っ暗。
「このまま、一生涼子を車椅子に乗せて伝道生活を送るのかな」
と一瞬のうちに頭をよぎりました。


頭のCTスキャンで異常なし。
土曜日になって起きあがれるようになったものの、
原因不明、退院目処立たず。


月曜日の午前中に佐々木先生から、
「VIPの皆さんにお祈りをお願いしましょう。」
と言われ、信仰をもって
「よろしくお願いします」とお願いしました。


それからその日の午後、長女の雅葉から会社にTELがあり、
「明日お母さんが、急遽退院できるようになったらしい」とのこと。
いつも強引な涼子が「退院したい。何とかなる。」
の強い意志を示したことと皆さんのお祈りのお陰で、
火曜日中の退院が決定。ハレルヤ!


それまで、主治医からは、
「点滴を終えてから二日後くらいに退院」
と聞いていましたから・・・・。
月曜日の当日、点滴を続けていた涼子の退院は、
早くて木曜日になると、娘の雅葉と話し合っていただけにびっくり。


尊いお祈りを本当にありがとうございました。
涼子が強烈に家に帰りたい、
退院したいと言って強行したようですが・・・。
でも、主治医がそれを認めたのですからハレルヤ!
帰宅後の涼子はさすがに慎重対処中。
でも口数だけは、変わりません。


皆さまのご家族の主にあるご健勝をお祈りいたします。
シャローム!


p.s.白岡総合中央病院のベッドで書き記したエッセイをお送りします。






最後の隣人


金森涼子


ベッドの上で年を重ね、ハッピーバスデー涼子!

生涯忘れられない想い出。

病室で、沢山の患者さんを目で見るに付け、

この世の無常を見る思い。


沢山の医療機器にお世話になって、

その時巡り会う医師と看護婦さん。

この世の最後の隣人。


天国に行くときには、何も持っていけない。

その通りだと実感し、みことばを味わいました。

信仰生活の喜びと苦しさを噛みしめる涼子。

いつも切れそうで切れない信仰の糸、愛の糸。

また一つ大人になった女の姿がここにある。



(金森涼子は、1999年7月10日、47才の誕生日を
白岡総合中央病院でめでたく迎えることができました。)







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