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大麻が脳の老化を防止する

なかなか面白い結果だ。大麻あるいはマリファナは、一説によるとタバコよりも毒性は低く、身体性依存もないとされている。中毒性はカフェインと同程度で、その意味では私などはリッパなカフェイン(+チョコレート)中毒者なのだ。アーチストがインスピレーションを得るとして、よくマリファナでトリップするのだが、なんとこの主成分テトラヒドロカンナビノール(THC)が脳の老化を防止するとの研究結果が出ている。

例によってTHCの分子構造を紹介しておく(グリグリすると構造がよくわかる。また右クリックでいろいろなメニュがでるので、試して欲しい。)。

このTHCの受容体はニューロンの細胞膜に何種類かあるのだが、その中のCB1が鍵となるようだ。GABA作動性のニューロンのCB1のスイッチをオフにすると脳は一挙に老化するらしい。逆にCB1の活性が高いと記憶や学習能力が向上する。GABAはγアミノ酪酸のことで、精神安定に寄与する神経伝達物質で、最近ではチョコレートにも入っている。かくして違法薬物である大麻(マリファナ)の思わぬ薬理作用が明らかになったわけで、これはどう対応すべきであろうか。処方薬として痴呆症などに処方すると面白いかもしれない*1

ファイル 2387-1.png

ちなみにCB1の分子構造は次のとおり。

私的には老化を防止するコツは、気持ちイイ状態を保つことだと感じている。ドラッグによるとヤバイので、私的には自家製麻薬によっている次第だ。ジョッギングやスイミングではβエンドルフィンが、筋トレやJazzライヴや温泉ではセロトニンが、祈り(特に異言)や賛美でもβエンドルフィンあたりが多量に分泌されると推測している。要するにみな気持ちイイのだ。YAZAWAを見ても分かるが、彼も楽しいこと、気持ちイイことを追求している*2。老化を防止するコツは何事でも楽しむこと。この年代になると明らかに老化状態のスペクトルが広がる。各々方、地上での残された時間、大いに楽しもうではありませぬか。

*1ちょっと検索すると、けっこうこの手の医療用大麻合法化への動きがあるようだ。
*2加えて、加藤茶氏まではいかなくてよいと思うが、若い子たちと触れ合うことだ。おじさん・おばさんの中だけで過ごして、トキメキがなくなると、おそらくフェロモンの分泌が減少する、と思う。

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