デフレの罠
- 2010/03/17 20:03
- Category: 社会
- Tag: 経済
日銀が新型オペで20兆円を供給する。国債を担保に3ヶ月0.1%/年の固定金利で融資する。これで長期金利は低く抑えられ、円高も防止しえると思われるが、デフレを克服することは困難。なにしろそもそもデフレギャップが30兆円。しかし日銀のコントロールはどうもラグがあって、フォーワードではなく、バックワードなのだ。私は2006年3月に量的緩和策を解除したとき、まだ早いと指摘したが、結局あのままにしておいた方がよかったのだ。
一方アメリカでもFOMCが長期間ゼロ金利(0-0.25%)を維持すると表明している。これでは日本の政策金利は0.1%で、円高抑止にならない。思い切って円安にする必要がある。金利に差がないのであれば、マネーサプライを思い切って増やすべきだ。そしてインフレターゲット論を取り、3-5%程度のインフレを誘導すべきだ。現在日米のGDPは3倍の開きがあるが、プラザ合意以降の円高を考慮していない。もし当時のレード200円台で換算すると、何と9倍の差になるのだ。こちらはほぼ横ばいか、マイナス。アチラは着実に伸びている。今年は中国にも抜かされるようであるが、国内は弱者のためのバラマキ法案が衆院を通過し、「分配」に力点を置いてしまっている。が、本当は藤巻氏の言うように、自由競争による「成長」を目指すべきなのだ。
ニッポンが沈没することを、思い切った大胆な手法で回避して欲しいとマジで思っている。・・・でも、鳩様では無理か?
【解説】フィッシャーの交換方程式MV=PQ(M:貨幣総量、V:貨幣流通速度、P:物価水準、Q:取引量)によると、VとQが一定の場合(経済の"活度"が変わらないこと)、Mを増加すればPもそれに比例して増加する。
エシュコル
経済は超ドシロウトなので分かりませんが、自由競争による「成長」を目指した結果が、今の状態の様な気もするのですが・・・? かと言って保守的になるのもどうかとは思いますが。