本日の二冊
- 2008/03/22 18:43
- Category: 書籍
リチャード・ヴェルナーの『円の支配者』と『不景気が終わらない本当の理由』(共に草思社)。90年代のバブル崩壊後、何ゆえに日本経済が回復していないかの理由を日銀の紙幣供給不足による信用創造の失敗であると断じる。中でも福井前総裁の責任を厳しく追及しており、同氏はバブルの真犯人であるにも関わらず、その責を問われるとことなく、バブル崩壊後に30年前の取り決めによって総裁の座についたと言う。かくして国民の管理下から離れたところで決定される日銀総裁の特殊性を指摘しつつ、日銀による2000年代に入ってからの経済運営を批判する。
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