No.973の記事

小泉流はメガ予備校方式

今回の彼の手法はまことにアッパレであるが、一抹の違和感を消せないでいた。これは何だろうと思い巡らせていたところ、そうだ、メガ予備校方式だと気づいた。

メガ予備校では生徒を集めて何ぼの世界、「日々是決算」なわけで、畢竟、実力と言うよりは見栄えとか花のある無しで起用が決まる。いくら数学で○○賞を取れても、生徒にアピールしないとダメ。

かくして元暴走族だっただの、ヤンキーだったなどの伝説を持つ者が売れ線となる。女性講師ならば、ずばりルックス、マドンナ講師。こうして前面に出る講師たちは教科の力と言うよりは、伝説を持つ色物が跋扈するわけ。で、これらの人気講師たちはまた互いに切磋琢磨ならぬ、足の引っ張りあいとなるわけで、年俸数千万円の"番"を張り続けるために相当にエネルギーを消耗する。

(陰の声:あれあれ、どこかの"メガ"を追求するギョーカイと似ているぞ、との声。ハイ、まことにその通りでありまして、生徒を何人集めたかがその講師の価値になるわけでして、信徒の数がセンセイの誇りとなるどこぞのキョーカイとまったく同じ臭いがするわけ。で、これはどこまでほんとか分かりませんが、某Yゼミから某大教会に対して使ってない校舎を使ってもらえないかとの提携話があったそうな・・・)

かくして小泉劇場は相当にキャラの立つ花のある女性方をよくも集めたものと感心する次第。しかし予備校でも、花の命は短くて・・・となるわけで、いざとなればポイ捨て。今回の小泉チルドレンの運命もそうは簡単ではないだろう。

それにしても与党の自民はまさに革新野党を演じたわけだが、野党の民主は代表選びに右見て左見てのまさに保守党のやり方。角が立たぬように丸く丸く、と。これではすでに勝負がついた。気がつかないのかなあ。どんどん支持層が離れるだろう。ここは何が起きようと、豪腕小沢氏にビシっと暴れてもらえよ、お坊ちゃんたち。