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触覚の短い学生たち

本日のアドヴァンスト・セミナーでは昨日の株価の大幅安の原因について論じ合った。原油価格高騰による米国経済の失速懸念から金利上昇が抑えられ、日米の金利差が縮小するため円高になり・・・と、言いたいのだが、学生はまったく関心なし。株価が500円も下がることの意味どころか、下がったこと自体知らない。経済は「風吹けば桶屋が儲かる」の世界なのだが、その論理の連鎖が追えない。テレビも観ない、観てもギャグ連発のお笑い系。新聞は見ない、見てもテレビ欄のみ。

とにかく彼らの状態は一種の分裂病の陰性症状状態。周囲に対する関心がほとんどなく、自分の肌すれすれの事態に対してしか反応しない。ある面で不気味なのだ。ガラスのケースに入った人形のようなもの。彼らという存在に触れることができない。現実から引きこもっているわけ。何が楽しくて生きているのか。何を目的に生きているのか。まだ彼方此方でペチャクチャしている学生たちの方が健全だ。

これは実はクリスチャンも言えることで、自分の問題や信仰のあり方にとらわれている人格障害傾向のある人たちの雰囲気とソックリなのだ。関心は自己のみ。自己に触れることには過敏に反応するが、それ以外のものにはまったく関心を示さない。かくして神学の仮想世界にはまって空回りをしているオタク・クリスチャンも、わが学生も同じ匂いと雰囲気を醸している。

人間金儲けに関心を示さなくなったらほとんどビョウキと言える。社会は金の動きで理解できる。しかし彼らはアンテナが短く、世界が自分を中心としたほんの半径1bの世界。ニッポン社会もニッポンキリスト教界もこれからこういった病的傾向がますます顕著になるだろう。30歳を超えたヒッキー(引きこもり)が母親を殺して遺体を解体し、煮たり焼いたりしてゴミと一緒に捨てるといった事件がフツウに起きてしまう現状。カナリ寒い・・・。

Commented by はるえ 2006年04月27日(木)21:43

久し振りに書き込みさせていただきます!
クリスチャンと呼ばれる人たち(あ、私もその一人か)は攻撃的な人たちもけっこう多いですからね。「救われている」といいながら、その救いを実のところ生きていないのかもしれませんね。けっこう本気でコワイと思ってしまいます。

「人間金儲けに関心を示さなくなったらほとんどビョーキ」というご意見もなかなか興味深いですね。
私は投資銀行で働いているので、毎日リアルタイムの株価を見ているのですが、これがなかなかおもしろいのですよ。インサイダー情報だらけの世界にいるため、株を買うことは一切できず、むしろ実際の売買をしているLukeさんの立場が少しだけ羨ましく感じるくらいです。株=不健全というイメージがまだまだ日本ではあるんでしょうけど株を通して学ぶことは多いですし、世界も広がりますから、リスクを負ってでも一度経験してみるのもいいかも、という気はします。一つの世界(たとえば「キリスト教」の世界!)に凝り固まって健全性を失うより、全然いいと思います。株、がんばってくださいね。私なりの、長期的なおすすめ銘柄は一応ありますが・・・絶対言えません!それこそ証取法違反で逮捕!ですよ(笑)

Commented by Luke 2006年04月27日(木)22:03

おお、これは面白いコメントをありがとうございます!そうですか、投資銀行にお勤めとは・・・。生き馬の目を抜く世界で、さぞ刺激的でしょうね。インサイダーもけっこうスリルがあります、よね^^

昔(85年か?)チャーリー・シーンの『ウォールストリート』と言う映画がありました。結局インサイダーで捕まるわけですが。マイケル・ダグラスが迫力ありましたね。あんな世界にいらっしゃるわけですか。LTCMですら破綻したくらいですから、すごい世界ですよね。私などはほんのスズメの涙をポツポツと回しておりますが・・・笑。

銘柄は別として、いろいろお話を聞かせてくださいませ。ビョウキのニッポンキリスト教界はもう辟易ですので^^