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律法の廃止は地獄を招く

再建主義ではどうしてモーセ律法にこだわるのか、実に不思議だったのですが、富井さんの次の主張を読んで理解できたような感じがします:

--以下引用--
神を否定し人間だけでやろうとすると地獄が来る

今の流行の神学では、「新約時代に、キリストにあって、旧約律法はすべて廃止された」という。律法が廃止されたと聞いて、何か解放感を感じているならば、大きな間違いである。神の法がなければ、人間の法がやってくるからである。
「神に縛られずに人間だけでやっていく。なんて自由なんだ!」
1917年まで、人々はこのような感想を抱いていた。しかし、実際に人間だけでやっていく社会がどのように過酷なものであるかをロシア革命やそれに続く社会主義革命が教えてくれた。それまでは、神の超越法によって、人間の恣意的な支配が抑制されていた。しかし、革命によって神を廃位させた結果、もはや、統治者のわがままを抑えるものは何もなくなったのだ。
毛沢東のもとにおいて、万人に鉄の生産が命令された。農民もだれもみな鉄を作った。農業や自分の仕事がおろそかになり、社会は大混乱した。「神の法なんていらない。人間の法でやっていく!」と叫ぶと、人間は自分の首をしめることになるということを歴史は証明した。
--引用修了--

共産主義のソ連や中国の悲劇も律法がなかったからだと。モーセ律法の廃止はただちに混沌を招くと言うわけです。う〜ん。旧い律法は廃止されたことはヘブル書のとおりでして、それに代わって新しいいのちの御霊の法則が導入され、内には栄光の希望であるキリストが存在論的におられることを知れば、こういった恐れからは自由になるのですけどね。彼の真剣にして必死な生き方には少なからぬ共感を覚えるものです。