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大御心の余波

本日のサンプロで遺族会の古賀誠氏が靖国護持を唱えていた。彼は戦争で父親を亡くし、このために政治家になったそうで、ある種の迫力と言うか、こわさを持っている。その彼も例のメモは天皇の言葉であるとして、改めて天皇を尊敬すると述べていた。

彼は分祀論を唱えるが、実はわがかつての同僚で神主の竹内氏によれば、神道的には一度神様として祀られたら、いわゆる「移動」はあり得ないとしています。分祀とはむしろ増殖を意味するそうです。つまり靖国から別に神社に分祀されると、両方で祀られることになるわけ。というわけで分祀論は神道的にはナンセンスな議論だそうです。う〜ん、これは知らなかった。

神道の神様は私たちの神(God)と相当に違うようですね。一部のクリスチャンによるとある神社の神はイスラエルの神であり、日本こそ至聖所であり、新天新地であると言うわけですが・・・。私は類似点は認めつつも、そこまで入れ込むこともなかろうとやや引いておりますが。

靖国神社はやはり日本の霊的要塞です。聖霊派のようにぶっ壊すことはないですが(ぶっ壊しても無意味、要塞は人の心の中にあるから)、これは一筋縄では行きませんね。もっともニッポンキリスト教もひとつのリッパな要塞となっていますが・・・。

Commented by kamekame 2006年07月30日(日)22:43

ハードコアの仏教のスレでも考えさせられたのですが、仏教も日本という土壌の中では、異国の宗教にすぎなかったのかなあと思わされています。死後の世界などには一切触れなかった釈迦の高貴な精神性は日本の土壌に入ると見事な祖先崇拝システムに変異しているようです。やはり日本の精神性の中心は古神道にあるアニミズムではないのでしょうか?古神道のHPをのぞいてみると科学の現代において、聖書の処女降誕、や復活など信じられる人間がいるのかと切り捨て、古神道のアニミズムこそが科学の時代に世界中から注目されていると主張しています。

分祀に関してはもしかすると国内向けには分祀というのは両方にまつられているのですと主張し、国外向けには分祀したので問題は解決しました。天皇も総理大臣も参拝してももう大丈夫ですと、欺瞞を主張しようという戦略はないでしょうか?

Commented by Luke 2006年07月31日(月)08:17

おっしゃるとおりですね。日本人の霊性はアニミズムです。西行法師の「なにごとの/おはしますかは知らねども/恭(かたじけ)なさに/涙こぼるる」です。日本人は神を論じるのではなく、感じる民だったのでしょう。今のケンケンガクガクのオツムでっかちのキリスト教はとても受けいられないでしょう。

分祀論は神道的には東条が増殖しても、政治的には中国のメンツが立てばよいわけです。小泉さんも自己主張はほどほどにして、相手のメンツを立ててあげるオトナの対応をしたらよかったのですが・・・。

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昨日のメッセージで「行詰っている」と申しましたらご心配のメールをいただきました。ええと、今株がやや軟調でして、ついポーズを・・・。お気遣い、ありがとうございました・・・・m(_ _)m