個別表示

"教会の統一運動(エキュメニカル)"の罠

CTのサイトを見ると分かるが、彼らは「全教会の一致」をさかんに強調する。山谷氏のBlogにおいてもそのことをもって同氏を糾弾している。

実はウイットネス・リーも同じ。彼らは「ひとつの行政区にひとつの教会」を「地方合一の立場に立つ教会」とか「地元にあってひとつの立場に立つ教会」と称して、その他の教会を「宗派」すなわち「分裂の教会」として断罪する。かくして自ら「○○に在る教会」と称するわけ。ところが、その名称で宗教法人格を取得しているのだから理解に苦しむ(笑)。この論で言えば、東京23区が独立行政区となったら、23の教会となるわけだ。

この教えはすでに問題を起こしている「東京キリストの教会(ボストンチャーチ運動)」においても継承されているようだ。韓国CTがリーの著作を掲載するのも「教会の一致」の根拠として「地方合一性」に共鳴するためかも知れない。かくして前に触れた漫画『20世紀少年』のカルトリーダー「ともだち」の世界が実現するわけ。そこでは一切の批判は許されず、「ともだち」に逆らうことは「絶交」を意味する(=粛清)。同様に「教会の一致」を壊すものは「神に逆らう者」、「呪われる者」とされる。リー教会の言葉で言えば、「個人的な罪は赦されるが、神の行政に逆らう罪は赦されない」となる。

以前に今後の教界のあり方を予想したが、メガチャーチや諸々のムーヴメントなどの「教えの風」の流行から見て、すでにそのようなフェイズに入っていることを今回の一件から確認した。山谷氏も私も「時代の霊」に触れてしまったのであろう。