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神はニューロン・ネットワークの中に?

先に紹介した『文藝春秋』の「般若心経いのちの対話」と称する仏教者と生命科学者の対話が面白い。共に「いのち」とは何ぞやと問い掛けており、「いのち」の鍵は「wholeness(統合性)」にあると主張される。なんだよ、私の論と同じだぞ、と思って読んでいると、ムムム。何とこうおっしゃっている、「神とはいわゆる一神教の神ではなく、大脳の中のニューロンのネットワークとドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質の作用として存在する」と。・・・肉体となった神を告白するのはきわめて困難な事―否、知性では不可能なのです。

イエスはペテロに言われた、「わたしを誰と思うか」。ペテロは答えて言った、「あなたは神の子、キリストです」。イエスは言われた、「バルヨナ・シモン、あなたは幸いだ。これを啓示したのは血肉ではなく、天の父である」。

今話題のID理論やクリスチャン・トゥデイがらみの問題も、まさにこの告白が焦点なのです。

人を惑わす者が大勢世に出て来たからです。彼らは、イエス・キリストが肉となって来られたことを公に言い表そうとしません。こういう者は人を惑わす者、反キリストです。