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バラバラ殺人から診える時代の病理

アベニバラバラ・・・と言う歌がかなり昔流行ったとおぼろげに記憶しているが、なんじゃ、これは・・・最近のバラバラ殺人事件。以前から現代は自己の病理の時代と指摘しているが、歯医者の息子も、白百合女子大卒のセレブ様も、医学的には自己愛性人格障害、あるいは古典的用語では情性欠如の精神病質(サイコパス)あたりと診断されるだろう。彼らの価値観は自己がすべて。ここでも何度も何度も書いているが(→たとえばコチラ)、この手の人格障害者にとっての現代は実に力を提供する。ネットではあることないこと、傷ついた自己の鬱憤を晴らすことができる(→粘着の精神病理@A;日本人の病理とITメディア)。かくして仮想的全能感と共に、妄想を膨らませることは前に指摘した(→存在の薄い自己の病理)。

「2ちゃんねる」のような現象が起きるのはまさにこの病理の兆候であるのだが、ここへきてさらにその表出がカゲキになってきているわけ。死体をバラすと・・・。歯医者の息子も妹をバラすやり方を見ると、単に死体の処理をしただけではなく、その作業の間はある種の自己愛の満足を覚えていたのだろう。何もできなくなった対象に対して全能感を覚えたと推測される。白百合女子大卒のセレブにおいても同じ。自分を認めてくれなかった夫が完全に無力となり、彼女は思いのままに自己の全能性を発揮できた。遺体を処理するだけならば、もっと別の捨て方があるし、彼らの捨て方にはある種の自己の力のデモンストレーションの意図を感じる。

かつてイギリスで起きた切り裂きジャック事件のようなケースでは(最近も類似の事件が起きているが)、たとえば女性に対して不能である男が女性を弄ぶひとつの形があのような殺人手法となる。自己の不能によって受ける自己価値の低下を代償的に満たす試みなのだ。これは「2ちゃんねる」あたりでネチネチとネットリンチを行う連中も同じ。彼らは深刻な低い自尊心に縛られているもの。しかしもちろん彼らの覚える全能感は仮想的なものであり、決して実質的に満たされるものではない。

こういった人格障害傾向をもつ人々は、キリスト教界ではきわめて多いが、彼らは実に闇の勢力に用いられる傾向を持つ。精神科病棟でもよくあることだが、患者がアチコチを回っては医師や看護師の悪口や風評を流して回り、病棟の運営に障害が起きる事例がよくある。彼らは実にもっともらしく嘘(彼らにとってはリアルなのだが・・・)を語り出し、被害者を装い、人々の同情を買い、人々をマニュピレートする。

そして昨今、世でもキリスト教界でもこういった人々が目に見える形の事件を起こすフェイズに入ってきたことを最近強く感じている。図らずもこれまで私が予測している通りになってきている、否、私の予想をはるかに越える速度で現実は進んで来ている。テレビでも歯医者の息子の事件については和田氏がしどろもどろでコメントしていたが、彼に深い同情を覚える次第。自己愛の病理と仮想化の病理―これが現代なのだ。

Commented by 通行人 URL2007年01月12日(金)14:57

2チャンがついに閉鎖も!?
西村博之に対する財産差押えの処分命令が出たようです。
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_01/t2007011201.html

ひろゆき氏の次の一手はあるのでしょうか?

Commented by Luke 2007年01月12日(金)17:40

ほお、これは面白い展開ですね。BBSにも書いて下さっていますから、けっこう話題になるのでしょう。それに彼は神の権威に触れていますしね。

それにしても茨城でもバラバラ死体が出たとか・・・。やはり霊的な存在(ストイケイア)がある種の流行を生み出すのでしょう。ニッポンキリスト教界ばかりでなく、ファッションとか犯罪なども「風」があるのです。

Commented by 、、、 2007年01月12日(金)20:30

同じような事件が起こってますが。
連鎖の原因に、ネットを通して『同じものを見た』という可能性はある?