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フラット化する世界

先に同名の本を紹介した。ネットと言うメディアにより、誰でも、例えややビョウキの入った人でも、それなりの発言ができ、専門家を気取れる社会だ。

本日の『クローズアップ現代』によると、アジアでのパイロット不足を補うために、採用条件を緩和し、従来コーパイまで3年、キャプテンまでさらに10年かかったシステムを、2.5年と5年とするシステムに変えるらしい。約半分の期間で機長が誕生するわけだ。そして給与も従来の半分だとか!?まあ、これまでが2,000万円を超えていたので、半分でも1,000万円である。

で、そこに登場したパイロットの卵が面白い。フリーターに、ホテルのカウンターマンに、畜産の研究者だとか・・・。パイロットと言えば、超専門職で、エリートだったが、それもどうも大衆化するのだろう。

かつてスチュワーデスもハイヤーで送り迎えされた時期があったが、今や時給1,000円の臨時雇いもあるらしい。わがマンションは羽田に近いためにパイロットが何人かいるのだが、彼らも今やタクシーで行き来しているようだ。

航空大国アメリカでは、過当競争が激しく、弱小の航空会社だと機長自らが荷物の積み下ろしをするところもあるらしい。が、そういった会社はやはり事故率が高いのだ。

ここでも昨日も書いたが、パイロットと言う一種のギルド社会での職人的プライドと品質を担保された時代から、単なるサラリーマン的なパイロットの大量生産時代に変わりつつある。下手をすると粗製濫造もあり得るわけだ。かくしてこの業界もフラット化するわけで、多分にモラルの低下によって、事故や問題が今後増えてくることだろう。

そしてこれはキリスト教界でも同じ。先に紹介した佐藤優氏の著書によると、カール・バルトも西洋キリスト教の失敗はコンスタンチンによる世との結合にあると指摘しているらしいが、まさにそのとおり。黙示録にあるペルガモ(結合の意味)の教会は世との姦淫を犯した教会だ(→教会歴史について)。

かくして現代のニッポンキリスト教を見てみれば明らかなとおり、あなたは神のVIPだ、として人を喜ばせ、人を気持ち良くする、人に媚びる、動機においてかなり疑問を持たざるを得ない伝道がなされつつある。1%コンプレックスの裏返しなのだが、これが実に大きな罠であり、商売をしたい牧師や自己栄光化の霊に酔っている人々にとっては実に魅力的なのだ。

前々から指摘しているとおり、キリスト教徒を増やしても何らの意味もない。しかし古のローマでおきたように、今後下手をすると"キリスト者"の粗製濫造が起きてくることであろう(塩野氏は「ローマが融解した」と表現している)。彼らが神の名によって社会を運営する光景などは考えただけでゾッとする。そしてこれはかの佐藤優氏も大いに懸念することなのだ。

ちなみに佐藤優氏も現在のキリスト教のあり方には大いなる疑問を覚えているとのこと。キリスト者を自称する人の高いところからの発言と偽善性がたまらなく嫌なのだとか・・・。

彼によると神学とは、ひとつは「護教論」であり、ひとつは「論争論」であり、その究極は、相手は異端、自分は正統と主張する先鋭化に至ると。けだし名言だ(笑)。が、今後これが起きてきますね、流れに従わない者はカルトであり、異端であると・・・。

本音を語ると、私はニッポンキリスト教の今後に対しては、ある種の恐れを覚えている。表が綺麗に見えるほどに、実に不気味にして怖い世界になり得ると感じているのだ。これは理屈ではなく、私の霊的生理的感覚である・・・。