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人質事件と卵の行列−ニッポン人根性−

かなり深刻になってきました。相手の目論見が分かりませんから、手の打ちようがありません。神経戦ですね。

多くの人々が人命優先で、自衛隊を撤退すれば問題解決すると主張しているようですが、本当にそのように信じているのでしょうか?もしそう信じてるならば、愚かです。信じてないのなら、偽善です。私も小泉さんにはいろいろ意見したいことはありますが、すでに派遣した以上、"この事件ゆえに"撤退はできないことです。家族のお気持ちは察して余りありますが、できれば、彼ら3人を止めてほしかったとも思っております。

ニッポン人の面白いことは、自分に降りかかるまではあまり騒がず(これまでにイラク関係でどれほどの人が死んでいると思います?)、自分に降りかかると大騒ぎ。例の浅田農産の時も、"自分が"インフルエンザにかかる危険性がある時には人を自殺にまで追い詰めた人々が、終息宣言が出されて、しかもタダで卵を配布するとなると行列を作る有様。もっとも怖いのはメディアや世論がそれ一色になること。一種の集団ヒステリーですね。

もし3人の人命尊重を盾に自衛隊撤退を訴えるならば、もっと多くの人々のために(前に象徴的写真を紹介しましたね)、なぜうめくことをしないのでしょうか?安全な卵をタダでもらえるとなると我先に行列・・・言葉もありません。

マザーテレサは日本は経済的に豊かだが、心の最貧国だと言ったとか、言わないとか。しかしこの言葉も抵抗なく納得できてしまう昨今です。