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小6殺人事件(9)

精神鑑定の必要性があると言うことで、専門家による鑑定がなされるようだ。しかし出る結論は決まっている:サディズムを伴う分裂病的精神病質(サイコパス傾向)、行為障害、解離性障害(多重人格傾向)、あるいは小児精神病のいずれかであろう。というより、アメリカ精神医学会の診断マニュアルDSM-IVの基準から見て、これ以外にはあまり考えられない。

しかしこれで仮に診断名が確定したからといって、問題が解けるかというと、残念ながらそうは言えない。霊的要因の分析が欠如しているし、失われたものは帰ってこない。また対策が今後立てられるかと言っても、残念ながら難しい。要するに鑑定は法的あるいは行政的な判断に益するのみである。

ある方からDr.ルークは今回の殺人は霊的要因による儀式的殺人であると言っているが、詳しく聞かせて欲しいと求められた。正直に申し上げて、これはまだ直感的判断の段階に過ぎない。理論的裏づけはまだこれからである。外国にはすでにこれらの殺人様式のファイルが蓄積されているが、日本にはまだほとんどないためである。

外国では悪魔礼拝者たちは、現に悪魔に供するために殺人を行うし、しばしばセクシャルな要素が絡んでいる。今回は女児同士であるが、しばしばこの年頃の女児はリピドーの潜伏期を過ぎ、性器期に入る前段階として、未分化かつ幼稚な同性愛傾向を帯びることがある。

いずれにしろ今後の情報の開示を待ちたいが、少なくとも昨今の青少年による殺人は単なる「人殺し」ではなく、深い霊的要因が絡んでいるいることは間違いない。