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石原裕次郎というドラマ

この男は役者ではなく、人生自体が映画と言うかドラマを演じた感じ。どこまでがフィクションで、どこまでがノンフィクションか分からない。若い頃のハチャメチャぶりが体を蝕むわけだが、今生きていれば70歳。70歳の裕次郎は考えられない。

彼が亡くなった時、私はまだ小さな子供たちの家族と一緒に箱根の温泉宿にいた。ニュース速報が流れて彼の死が告げられ、緊急特番で映画『錆びたナイフ』を流したことを今でもはっきり覚えている。ひとつの時代が終わったことを感じたものだ。

模範的クリスチャン生活を送っている人は、こんな感慨には耽らないのかもしれないが、私はこの世との接触はかなり濃密に持っている。キリスト教界だけの人生などはまったく考えられない。それは病んだ人工栽培の何かを産み出すだけであろう。

裕次郎もあえてそのような枠を壊したかったのだろうと推察する。私もいわゆる牧師ではないし、ニッポンキリスト教徒にもなりたくはない。ただ素でいたいと願う。