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God's Presence(6)

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良心が清らかである者は、たやすく満足し、たやすく安らぎを得ることができる。世の賞賛を博したからと言って、それでいっそう聖人になるわけでなく、悪口されたからと言って、それでいっそうつまらぬ者になるわけではない。あるがままのあなたがあなたであって、神の見たもうところ以上に出ることはできない。自分の心底がどんなかをよく省みれば、世の人があなたのことをどう言おうとも、気に病むことはなかろう。

人は表面のことを見るが、神は心中を見られる。人は行いを考察するが、神は意図をおもんぱかれる。常に行いを修め、自分をつまらぬ者とみなすのは、謙虚な魂のしるしである。何かの被造物によって慰めを得ようとしないのは、すぐれた潔さと内面の真実のしるしである。

自分のためにいかなるものも証しとして外界に求めない人は、明らかに自身をまったく神に委ね切っている者である。心の中で神とともに歩み、外ではどんな執着にも拘束されないこと、これが内面的な人間の姿である。−トマス・ア・ケンピス