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危ういニッポン

映画監督の崔氏が、小泉氏は自己愛の塊だ、と評していた。なるほど、これをキーワードにすると「彼」が解ける。岡田氏のようなオトナ的にややこしい事を言わず、ワンフレーズで、イエスかノーか。しかも茶目っ気もある。オトナは右と左を見てしまって、動きが取れなくなるが、自己愛的世界観にいればそれはない。これはブッシュも同じ。ユングがシンクロニシティ(同期性)を指摘しているが、アメリカとニッポンによくも同類のキャラが立ったものだ。

彼は無党派層は宝の山だと言っているそうだが、今回は7%ほどの投票率アップによって800万人ほど増えたそうだが、その大半は20-30台の若者層。彼らの心性と小泉氏の心性は見事に共鳴した。ケータイによる思考停止したワンフレーズの文化。考えない人たちにも吸収できるフレーズを打ち込むことによるMC(マインドコントロール)とも言える。(まあ、わが家の娘もそうなんですが・・・)しかも私の肉をも気持ちよくしてくれる。

しかしこれからのニッポン、自己愛的世界に生きる者ばかりになったら、一体どうなってしまうのだろうか。容易に風に流される国。ビョウキがビョウキとして判定されない世界。すでにニッポンキリスト教はそんな病理的世界に閉じ込められつつあると感じるが、この世よりも一歩進んでいるだろうか。

終わりの日には困難な時代がやって来ることをよく承知しておきなさい。そのときに人々は、自分を愛する者、金を愛する者、大言壮語する者、不遜な者、神をけがす者、両親に従わない者、感謝することを知らない者、汚れた者になり、情け知らずの者、和解しない者、そしる者、節制のない者、粗暴な者、善を好まない者になり、裏切る者、向こう見ずな者、慢心する者、神よりも快楽を愛する者になり、見えるところは敬虔であっても、その実を否定する者になるからです。

Commented by Luke 2005年09月14日(水)12:54

またまた自己レスですが−

拉致被害者家族の問いかけに対して、小泉氏は記者たちに向かって、「3回目の訪朝ですか?そんな話は出ていませんねぇ。聞いてもいません。ほとんどあり得ないと思います」と回答。この人の神経はやはりフツウではない。横田氏が抗議する姿が痛々しい。

小泉氏の前の2回の訪朝はやはり政権維持のためのパフォーマンス。自己愛性の人の特徴は、自分と関わりのある事柄にはきわめて敏感であるが、関わりがないとなると非情なまでに冷淡、というより、我関せずになる。これだけ勝つと小泉氏の本性がこれからどんどん表出するものと予測する。