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カッコーの巣の上で

という映画があります。ジャック・ニコルソン主演で、精神病院を描いた作品ですが、これを見ていると巧妙に精神異常の患者さんたちの方が正常で、ドクターやナースの方が異常に見えてくるから不思議です。実際、私の義兄などもそうですが、精神科ではドクターが患者から"診断"されるのですね。(大学とか予備校では学生による教師の評価がありますが、いずれ精神科でもそうなるかも・・・汗)

また安部ジョージの『塀の中の懲りない面々』と言うかつてのベストセラーをドラマ化した作品があります。これを見ていると犯罪者達の方が純朴で純粋で、看守達の方が意地が悪く不正を働いているように見えて来るから不思議です。いずれも倒錯の世界です。

正直言って、私はニッポンキリスト教と接しているとこんな倒錯した感覚を覚えるのですね。「あれ、変なのは僕の方かな・・・?」と。ところが幸い、私の生きる場はニッポンキリスト教界ではなく、この世なのです。大学や予備校の教員として若者たちと接していると、その若い感性にリフレッシュされるわけ。メッセージでは勝手なことを言いましたが、けっこう私は若く見られるであります(ここでも勝手なことを言っておりますが・・・)。彼らとやりとりしていると実に楽しいですね。

私はキリスト教関係のメディアはまったく接していませんし、最近出版されるキリスト教関連の書物もまったく読んでいません。養いは聖書だけで十分でしょう。広告を出すのも対費用効果からみてナンセンスと分かりましたので、そちらもまったくです(実際、広告って、互助会制度ですね)。ネットで販売した方がはるかに利益があるのです。(お詫び:注文が殺到してテープ販売が追いつかなくなり、疲れ果てて、今お休みをいただいております。それでも注文が来てしまうのですが、すみませんがご了承下さい。)

と言うわけで小生の愛読紙は、TIMEと日本経済新聞と文藝春秋と週刊文春(時に新潮)と、ビッグコミック(お目当てはゴルゴ13)と言った次第。後は手塚治虫。これらのメディアに触れている方がよほど精神のバランスが取れるわけ。ニッポンキリスト教と接した後のお口直し的機能と言うか、スタビライザーなんですね。

Dr.Lukeは批判ばかりしているとお叱りもいただきますが、正直な生理的感覚的感想として偽れないわけ。ここを読んでくださっている皆様も少なからずそうお感じのはずですよね^^。(おいおい、強要するなよって・・・)