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Dr.Lukeの一言映画評-SAYURI

午後はカミさんとチネチッタ散策。食事はIL PINOLO(松ボックリの意味とか)。実に落ち着いたイタリアン・レストラン。コース料理をゆっくりと味わえる。ウイター/トレスの雰囲気も日本離れしていて何ともいい。値段もリーズナブル。お薦めです。

アップロードファイル 404KB映画はSAYURI。う〜ん、実にいい。9歳で貧困のために芸妓置き場に売られた「水のような目を持つ少女」が苦難を経て、15歳の時に出会い、カキ氷を買ってくれて親切な一言をかけて下さった「会長さん」を慕い続けて10数年。No.1のGEISHAになり、戦争の悲惨を経て、絶望的事件で想いをこめたハンカチを海に捨てるも、水のように生き・・・、ついに運命は展開してその方の胸の中へと・・・。

先の「大和」は駄作だったが、俳優も韓国中国人やアジア人が多い中、何でハリウッドがこんな日本の心を描けるの?「ラストサムライ」もそうでしたが、日本映画が描けない日本の心を見事に描いています。感情を抑えた、心の機微に触れる台詞(しかも英語!)。抑えている分、泣けますね。映像も日本の美を実に鮮やかに表現している。終わった後もしばらく立てないで余韻に浸っていました。あなたの心に何かを残す作品。お薦めです。

Commented by yumemi Eメール URL2006年01月04日(水)08:27

これはこちらではMemoir of Geisyaという題でロードショーされていて、観たいなあと思っていました。 一部の日本人にはキャストが日本人じゃないから不評だったみたいですが、逆にだからこそ今の日本人が失ってしまった美を表現できるのかもしれません。私が最近はまっているオペラだとその作品の舞台である国出身の歌手が歌うとは限らないのが当たり前なので、個人的には抵抗はないです。 時間ができれば是非観てみたいと思っています。