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潔さ

BBSにも書きましたが、ブレア首相がイラク戦について部分的に謝罪をしたとのこと。したくはないが、せざるを得ないという苦しい決断。偽る人はみな同じパタンを示す。ブッシュも相変わらず強気であるが、もし初めから意図していたら、なるほどである。で、面白い記事を紹介しておきます:http://tanakanews.com/e0914wtc.htm

例の二枚目テニス代議士古賀さんもセメダイン、じゃなかった、ペーパーダイン、じゃなかった、ペパダイン大学を卒業していないことを知りつつ、「卒業」に○をつけたと、ついに白状した。おそらくは起訴される。みんなの前で涙を流して絶叫しても無駄でした。大体こういった時はほとんどウソがある。(しかし、これであのエロい山拓氏が復活する?まあ、政治手腕とその方面は関係ないが、それにしても誰が古賀氏を刺したのか?)

どうも人間は切羽詰るとイロイロな策を弄するようになるが、策を弄すれば弄するほど、傷を深くする。私はこの人間心理を株式相場で学んだ。自分の判断が間違っていることに気がついたら、一刻も早く損切りすること。ところがこの撤退の決断がなかなかできないもの。願望的観測をめぐらしている間に、むしろ事態は逆に悪化する・・・。

人は判断ミスや失敗は避けられないが、傷を最小限にとどめるのは「潔さ」である。その点イチローの発言は実にキレがよく、気持ちがイイ。後3本、明日か、明後日にはいくでしょう。

ブッシュvsアナン事務総長

国連のアナン事務総長はイラク戦を国際法違反であると宣言。対して、ブッシュは正当性を主張。ニッポンの女外務大臣はブッシュを支持。ブッシュには何を言ってもダメでしょうね、ジャイアンと同じオツムの論理ですから。

大統領選はケリーがまた追い上げて接戦を呈しているそうです。しかしブッシュも親のコネとは言え、エール大学出身、ケリーもその後輩。しかも共に秘密結社「スカル・アンド・ボーンズ」のメンバー。極私的にはブッシュを下ろしたいが、しかし、その後も見えない。

先制攻撃論―パラノイド世界―

ロシアを初め、各国がこれをアメリカの専売特許ではないとして採用し始めたようです。当の言いだしっぺアメリカは、ついにパウエル長官が大量破壊兵器はないことを明言しましたが、ブッシュはイラク戦の大義を「フセインがフセインだから攻撃した」と議会で発言したそうです。おいおい、これではドラえもんのジャイアンの言いがかり、「のび太のくせにぃ〜」と変わりない。ブッシュはほとんどビョウキ。

かくして世界はパラノイドが蔓延し、戦々恐々、言いがかりを付けられたらやられる不安に満ちます。誰が信頼でき、誰が敵か。カルティック・シンドロームではこれが起こる。互いの交わりが戦々恐々。「羹に懲りて膾を吹く」心理状態。私はすでに2年前からアメリカのカルト化を指摘してきたが、イスラエル→アメリカと伝染したパラノイドの拡散により、全世界がカルト化し始めたと言える。

さあ、みなさん、誰を頼って、どこへ逃げますか?

神のうめき

ロシアのテロでは幼い犠牲者が増えている。胸が痛む事件です。プーチンは対テロを強硬に進めるとのことで、ブッシュも応援すると勢いづいて来ました。イラクとチェチェンと―世界は統治の秩序を失っています。今回の事件も、今回だけで見たら判断を誤ります。旧ソ連やロシアがチェチェンになしたことを思い起こす必要があるでしょう。イラクも同じです。フセインを育てたのは誰でしたか?

かくして神の主権を踏み躙るブッシュが選挙戦で10ポイント、ケリーに差をつけたことのこと。アメリカ人好みの劇画的勧善懲悪路線に入っています。ブッシュの発言、@世界とアメリカは安全になった、A増加するテロには屈しない、おいおい、すでに自己撞着でしょうに。事実、彼はつい本音をもらして、「テロはなくならないかもしれないが、自分は最善を尽くす」と失言し、ケリーに叩かれた。

しかしそれは失言ではない。彼も実は知っているのである。前にチンパン顔のブッシュと揶揄したが、彼はオツムはそこそこあり、知っているのだ。もっと言えば、本当にテロが撲滅できると確信して戦争を仕掛けているのであれば、かえって怖い。それは狂気である。しかし彼は知っている、知っていながらやっている。これは立派な偽善であろう。彼の良心はどのような叫びを上げているのか。

そして彼らが、演技であっても、叫べば叫ぶほど、今回のテロのような幼い子供たちが犠牲となるのである。しかし加害者のテロリストもまた幼い自分の子供を失った者かもしれない。また自爆テロは夫を失った婦人によってなされている。何と悲しいことだろう。あまりにも悲しすぎる。

気分的にはジョン・レノンの『イマジン』の世界が恋しい。が、それはフェイクであり、むしろ人の罪の真実は今後ますます加速する。いかにもウソっぽい大リバイバルの偽預言者に踊らされているニッポンの教会よ、現実に目覚めよ。空回りの独り芝居はもう止めよ。今後、神のうめきをどれだけ共有できるか―伝道の鍵はここにある。

2人のアメリカ人

ジェンキンスさんは座間キャンプに出頭し、良心のけじめをつけるとのこと。彼はなぜ北朝鮮に亡命したのか。巷間言われているとおり、ベトナム派兵から逃れたのであろうか。いずれにしろ、自分の良心に従うこと、彼は神の目に憐れみを得るだろう。今後の手続きが順調に進むことを願う。

対して、ブッシュは相変わらずの強気。徹底的に対テロ戦で勝利するの一点張り。TIME誌の今週号でもインタビューに対して強気で答えているが、何か虚勢を張っている感も否めない。まあ、止むを得まい、見込み発車してしまったからだ―偽りの線路上を。さて、彼の終着駅は?

彼は自分の心の真実を見ないように、自分の良心を偽っている。良心の喪失により、信仰の破船に至るであろう。行く所まで行くのだろう。自由と正義をあえて叫ばざるを得ないアメリカの病理―インディアンを虐殺してからの偽りの繰り返し。これを強迫反復と言う。→http://www.kingdomfellowship.com/Column/flowing53.html

それにしても面白いニュースがあった。彼の国語力の欠如。中絶手術(これには見かけ上彼は正しい判断を示しているが)に関して演説した時のこと。胎児(fetus)と糞・下り物(feces)を見事に間違って使い、聴衆は意味不明だったとのこと。→http://www.path.ne.jp/~robcorp/bbs/wwwboard.cgi

フロイト的には言い間違えとか物忘れには深層心理の病理があるが、彼は単に国語力が欠如していたのか、フロイトの指摘する病理によるのか。もしかすると彼にとっては貧しい若者やイラク人を虐殺する良心の呵責を中絶手術への反対によって宥めようとしているとうがった見方もできる。しかし本音はこの単語の誤用に現れた。

中絶にカゲキに反対しつつ、戦争に突き進むという解離性。敵意や憎悪を抱えている人は、しばしば表向き紳士にして謙遜を装ったり、ボランティアや福祉現場で献身的に働くことはよくある。愛を訴えたり、平和を叫ぶ人がしばしばもっとも愛に欠如し、攻撃的な深層心理を抱えるもの。福祉施設ではよく陰湿な虐待がある理由である。

二人のアメリカ人。ひとりはアメリカを捨て、その権力によって子羊のように裁かれ、ひとりはアメリカを誇り、その権力によって武力を持って主権国家を裁く。共に神と良心を偽ることはできない。彼らを究極的に裁くのは神と自らの良心。その真実はいずれ明らかになるだろう。

注:ブッシュの言い間違いは選挙のネガティヴ・キャンペーンのネタだそうです。(04/\)

ブッシュの本質またも-

イラクサッカーチームが4位に入ったことを、自分たちの軍事行動の成果であるかのように、選挙戦に利用する彼の人間性。いい加減ウンザリだ。この無神経な小男は本当に人徳の欠如した猿的なヤツだ。

小泉氏も沖縄にヘリが落ちて日本の主権が踏みにじられている時にのうのうと能や手品のご鑑賞。自分は休みだからと言いつつ、沖縄知事とはようやく今日会見するとのこと。この小男もいい加減にしてほしい。

ユングの思想に「シンクロニシティ」がある。同じような現象がシンクロすることがあるというものだが、かつてのレーガンと中曽根のペアはまあまあとして、ブッシュと小泉も見事に徳性の欠如でシンクロしている。

が、言い出すと止まらなくなりそうなので、日本女子シンクロでも見て口直しをしよう・・・。

文藝春秋九月特別号

この日記でも取り上げてきたような興味深いトピックが満載だった。

・特攻と日本人:反米主義の石原氏による、特攻と自爆テロの精神の本質的違いに関する発言記録。天皇が靖国に参拝すれば日本は根底から変わるとのこと。

・橋田伸介さん殺害の瞬間:イラクの武装勢力によるこの二人のジャーナリストの殺害は、CIAの車と同じ車に乗っていたための誤攻撃であったこと。犯人たちのインタビューでは謝罪がなされている。

・年金問題・小泉氏の本質:年金システムはすでにねずみ講化しているとのこと。小泉氏の人気取り場当たり政治への批判。彼の軽薄な人格はブッシュと共通するものがある。

・ムーア氏の華氏911:命の危険まで感じているらしいですね、ムーア氏は。告発する人のリスクです。

・皇統断絶の危機に:雅子さま問題であぶりだされた皇室の問題。

・日本プロ野球改造計画:アンチジャイアンツの星野氏による、諸悪の根源が巨人一極集中にあることの暴露。

クリスチャンはこの世の俗事に関わらないヒトも多いらしいが、私は大いにこの種の話題に関心を持っている。クリスチャンはこの世の者ではないが、この世に生きる者であることを忘れると、思考や感受性がバーチャル化し、聖書原理主義カルトに陥るであろう。人であることを忘れてはならない。