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イラクの今後

今日はまた午後"営業"でした。まあ、われわれが回るのは仮にも学校であり、いちおう「先生」と呼んでくれ、向こうから「よろしくお願いします」と言われつつやってるわけですが、本当の営業マンは大変ですよね・・・。

フセインの様は麻原さんとまったく同じ感じですね。穴倉で、金を8000万ですか、それと銃をいくつか。「打つな、自分はイラク共和国大統領だ」という台詞も独裁者の最後にふさわしい。ではこれでテロが終息するかと言うと、まずしませんね。理由は−

1.フセインはあの環境の中で通信手段もなく、これまでのテロをすべて指揮していたとは見えない。テロはフセインの手から離れたところで起きていたと見るべきであり、彼らはますます頑なになる。

2.今はCPAでいちおう形を保っているが、私が4月に予想したとおり、彼らはすでにアイデンティティとプライドを傷つけられており、自立は難しい。今後ミニ・フセインが乱立する群雄割拠状態になる確率が高い。

3.そもそもあの地には「民主主義」などは絵に描いた餅である。彼らはこのシステムで自分を制御し、社会を制御することは元々できない民である。彼らはアッラーの権威を帯びた「絶対統治者」が必要である。フセインが民衆の心を捕らえ、徳のある政治をしていたら、彼の政権はもっと続いたであろう。

4.アメリカはすでに人を治める徳を壊してしまった。今後アメリカの暴挙の後遺症に長く苦しむことになる。劣化ウラン弾のような被害と共に、心の被害である。これはちょうど強制脱会によりカルトから出た人々の病理と同じで、彼らはカルトでの傷と脱会の際の傷で社会適応できないのと同様に、イラクも二重の傷で苦しみ、国際社会適応は難しい。

5.石油利権や復興支援がアメリカの「独裁」でなされつつある。アメリカの幼い正義感による自分勝手により、復興作業が進まない。日本も少なからず被害を受けることは明白。

しかしなんですか、今回の情報提供者はフセインのかつての第二夫人だとか・・・。コワイですよ、これは。「白い巨塔」でも財前夫人と愛人の会話の場面がありましたが、これもこわかったです。

  *   *   *   *

先に2日休みが取れると書いたが、考えてみると、先週からずっとスケジュールがつまっており、あと1週間まったく休みがない(汗)。23日の休みでちょいと息をついて、27日の結婚式でいちおう仕事納めである。30,31日の温泉が待ち遠しい(う〜ン、立派な「おじさん症候群」ですね)。

一言だけ

あす大阪での奉仕のため、2日ほど家を空ける。今その準備で追われています(汗)。書きたいことは山ほどですが、もう時間が・・・

イラクで殺された井ノ上さんの奥様が出産されたとのこと。生まれた子供が父の名誉を知ることができる日まで、遺族のみなさんに神の守りがありますように。

貧困な内面世界

私が担任をしているクラスの学生に、今後のイラク情勢と日本の政治経済について予測をさせた。いやはや、そのイメージの貧困なこと。彼らの話の貧しさはちょっと寒くなります。

内面性が貧困ですね。イメージを膨らませるとか、これまでの情報を外挿して予測を立てることができないのです。よって行動がきわめて短絡的。よくある高校生の退学理由も、「学校がつまらないから」、「みんなが相手にしてくれないから」といったもの。

要するに自分がここにいて、なぜ自分が今の立場にあるかについて、快・不快によってしか評価できない。快を追いかけ、不快はものは避ける。ほとんど単細胞動物的"S-Rシステム(刺激反応系)"であって、内的な情報処理やアセスメントはまったく欠落している。求めるのはトモダチと仲良くワイワイすること。ここにケータイが一役買っている。彼らは浮き上がることをひじょうに恐れている。

しかしこれは高校生ばかりではない。クリスチャンもあちこちの教会をさ迷っているジプシーがかなり多い。彼らの判断基準は自分にとって快か不快か。神の御計画から見た神の配剤の御手を見ることができていない。よって、成長することがない。同じところをグルグル回るだけ、年齢だけは重ねている。

1歴王記6:1には出エジプトからソロモンの神殿ができるまでは480年とあるが、使徒行伝13:18-22(合計して下さい)には573年とある。その差なんと93年!聖書は不正確と言われる所以であるが、ちょっと待っていただきたい。士師記を見てもらうと、ヘブル人が他民族に支配されている時期がある。8年(3:8)、18年(3:14)、20年(4:2-3)、7年(6:1)、40年(13:1)だ。さて算数の時間です。合計すると・・・ぴったり93年!

つまり神の目にとって、神の御手から離れた期間はカウントされていないのです!霊的に無意味な時間だからです。単にバプテスマを受けてから何年という物理的時間は神の目において評価されない。霊的内実が問われるのです!

さあ、ニッポンキリスト教の兄弟姉妹方よ、主の前で霊的に内実のある意味を有する時間を過ごしているでしょうか?もう自分の問題の解決とか、自分が快か不快かとか、そういった幼稚な歩みは止めにしませんか。どこにあっても主の御手を認めることです。人とと楽しく社交サロンするのがクリスチャン生活ではなく、神の前でどのような歩みをするべきか−これが本質です。神の前での単独者としてですね。

孤独は成長にとって不可欠なのです。

イラク派遣閣議決定

ついに決定しましたね。今回のテロリストの声明は脅しではありません。下手をすると派遣以前に東京がやられる可能性もあります。外交官殺害はその警告だったのです。彼らは今回は本気です。

今回は前から訴えている通り、こちらに正義と大義がありません。元々狂言芝居だったのです。どこまで続く泥沼ぞ、となります。

No Way Out!

イラクで殺された奥氏はすでに以前より自分がテロのターゲットになっていることを知っていたとのこと。しかし今更逃げることはできない、と大学時代の友人にメールしていたようです。同年代の奥氏の心中、察するに余りがあります。

No Way To Run.

私たちもいずれそのような瞬間を迎えるでしょう。主につくか、世につくか、白黒を明確に問われる瞬間が。この世に未練を残せば、主からの報酬を受け損ないます。

 自分で自分の魂のいのちを救おうとする者はそれを失 い、失う者はそれを得て永遠のいのちに至るであろ う。

太平洋戦争開戦の真実

今日のNHKの「その時、歴史が動いた」において、日本がパールハーバーに奇襲攻撃をかける前の外交戦について、新しく発見された資料に基づいて分析されていた。

これによると、アメリカは対日石油輸出を止めたが、日本は東郷大使の妥協案として、南方から手を引くことと中国戦には干渉しないこと、そして石油を売ることを条件とする案をハルに提出していた。

ハルも日本の暗号を解読してその内容を知っていたが、ほぼそれと同じ案を出していた、が、それを知った中国の蒋介石はアメリカが中国を見捨てるとして、イギリスのチャーチルに圧力を加えて、ハルがその案を提出することを阻止した。

驚いたのは、当時日本もアメリカや中国の暗号を解読しており、ハルの妥協案を東郷は知っており、それを表に出せば戦争を回避できることを期待していた。しかしイギリスと中国の裏工作により、ハルはそれを破棄し、いわゆるハルノートを提出した。

かくして開戦の火蓋が期って落とされたわけである。東郷はハルの回答に失望落胆し、もう仕事に対する熱を失ったと書いている。

また今月の「文藝春秋」によると、野村大使が宣戦布告の知らせをハルに提出するのが、パールハーバー攻撃より遅くなったことについて、野村大使らがある外務官僚の葬儀に出席しており、その牧師のメッセージが長くなり、間に合わなかったとレポートしている。

つまりパールハーバーは卑怯な奇襲ではなかったわけである。ルーズベルトはパールハーバー作戦も知っており、ハワイには太平洋艦隊の主要艦船は配備されていたものの、空母が一隻も配置されておらず、かえって「リメンバー・パールハーバー」でアメリカ国内の世論を戦争の方向へとまとめたという説もある。

今回のイラク戦においても、かつてのクルド人に対する姿勢においても、アメリカのご都合主義、シカケにより敵国攻撃の世論を固めて軍事力に物言わすというパタンがつねにあるような気がしてならない。それに対してハッキリと物の言えぬニッポンが何ともやり切れないと思うのは私だけであろうか?

千鳥足ニッポン

米国に去勢され、自らの中心を持たぬ国−千鳥足ニッポン。デリバティブの動きも千鳥足のファクターがある:w(t)を標準ウイナー過程として、dt間の価格x(t)の変動分は

 dx(t)=b(t)dt+s(t)dw(t)

と書ける。このトレンド:b(t)=μx(t)、ボラテリティ:s(t)=σx(t)としたとき、幾何オルンスタイン・ウーレンベック過程という。このσが大きいほど、不確定要因が大きくなる。これに伊藤のレンマを組み合わせて、ノーベル経済学賞を取ったブラック・ショールズ方程式が導かれる。この公式には一切の不確定要因が消えている!

日本の動きを定式化するならば、トレンドは米国と相互相関係数1、ボラティリティはきわめて大きい(=ふらふらする)。小泉氏よ、国民に説明をするとか言い出したそうだが、何を説明するのかね、キミは。すでにクモの巣に絡んでいるでしょうに。わが長野県の田中知事が次のように語っている:

http://www.shinmai.co.jp/news/2003/12/02/003.htm

小生もまったく同感。

彼らにとってはテロではないのだ。いまだに戦争継続中。自分の国にいきなり軍隊を入れられて、民族の誇りと自立を「民主主義」の旗のもとで踏みにじられた彼らはイントルーダー(侵入者)に徹底抗戦しているのである。テロと言うと、何か彼らの問題であるかのような印象であるが、イラク国民はいまだデフコン1である。彼らにとってはアメリカこそテロなのである!