Kingdom Fellowship Church

Message Outlines

2008.06.08


時を見る目N

現代の様々のオカルトや神秘思想などはバビロンにルーツがあります。それは時代ごとにいろいろな形を変えて現れてきますが、その根底に流れるものは同じです。使徒時代にすらすでにシモンがいました。彼はサマリアの人々を魔術で驚かせ、「偉大な人」と自称していたのです。大衆も彼の業に驚いて、心を奪われていました。これが彼の本質です。しかもシモンはフィリポによって福音を聞き、バプテスマすら受けていたのです。ところが彼の心は真っ直ぐではありませんでした。彼の求めるものはキリストではなく、自己栄光化でした。そのためにペテロとヨハネから御霊を金で買おうとすらするのです。自称"クリスチャン"が必ずしも主のものではありません。事実シモンはペテロによって呪いの宣告も受けるのです。しかし彼の心は悪の縄目で縛られており、真の悔い改めには至りません。最後まで自分が災難に会わないように祈ってくれと頼む有様でした。シモンはその後ローマでメシアとして崇められ、いろいろな異端の開祖と伝承されています。今日に至るまで彼から流れたバビロンの霊の種は生き続けています。いわゆる秘密組織やオカルト・占いなど。それは人々の目を驚かせ、自分が何者かになれる希望を与えるのです。かくして力や影響力や富や名声を求める者たちはそれに惹かれて行きます。今日のキリスト教界もまったく同じことが再現されています。対して主の心は、十字架にありました。今日のしるしはヨナのしるしであり、それは自らを退ける道です。魂と霊のより分けが明確になされる時代と言えます。


<<週報メッセージアウトライン>>
pdfファイル)


=バビロンの系譜A=



御言葉:使徒8:9−25;マタイ12:39

(1)シモンと言う人物:伝承ではローマにて、神として礼拝を受けた;ヘレナ(ミネルバ)と言う女が同行し、彼はメシアであり、慰め主であり、ジュピターであるとされた→あらゆる異端やオカルトの元祖と言われている

(2)シモンの心
・魔術でサマリアの人を驚かせ、偉大な者と自称
・人々も神の力として崇める→魔術に心を奪われていた
・フィリポによってバプテスマを受け、しるし不思議に驚いてた
・ペテロとヨハネにより、聖霊が下ると、金でそれを得ようとした
・力を求めたが、ペテロから滅びよと宣告される
・心が神の前に正しくない、悪の縄目に縛られている→人の目にあって生きていた
・災いからの救済をペテロに懇願する


(3)現代の風潮
・神の力やしるし・不思議を求める動機が自己栄光化→バビロンの霊
・シモンはバプテスマを受けていたが、心が正しくない→クリスチャンと言われる人々の本質はどこにあるべきか
・主のしるし(マタイ12:39)=ヨナのしるし=死と復活
・魂の力と霊の力が明確により分けられる時代(参考:Neeの"The Latent Power of the Soul")


(4)再確認:私たちの心の置き所・求めるもの・動機がどこにあるか