英国の旅V

ケンブリッジ見物

【7.26】


AudleyEnd.jpg朝10時頃YHを出てあすのキャンプの場所ピータバラの下見に出かける。途中アーデリー・エンドを見る。これは大富豪の家なのでしょうか。

ケンブリッジを通過してA14に入って40分くらい走ると"England East Show Ground"という掲示が見えてきた。例によってラウンドアバウトがややこしかったが、何度か回って無事キャンプ地に着いた。オートン・センターでショッピングを口実にトイレを借りる。

そこにはすでにKFMのスタッフが張り付いており、"For what you are coming?"と聞かれ、"We're just looking for tomorrow."と答えると、"Oh, you are campers?"と言うので、"That's right!"と威勢良く答え、"See you tomorrow !"と別れた。ここには93年に来て以来だから、何とも懐かしく当時が思い起こされた。日本には北海道でもこんな場所はないだろう。

17.jpgその後ピータバラの市街に出ると、そこは伊豆の修善寺にある「虹の国」の英国コーナーのような町並みで、自分たちがどこかの箱庭にいるかのような錯覚を覚えた。例によって街の中心には荘厳なカセドラルが建っており、その威容に驚いた。

しかしイギリスに来てこの2、3日の暑いこと。確か昔来た時は肌寒い印象が残っているが、今回はまさに真夏である。おかげで冷たいものを飲むのでアッチの方も近くなる。街を歩いていると、女房が「イギリスってトイレが多いのね」と言うので、「エっ!?」と思って看板を見ると、そこには"TO LET"と書かれているではないか。要するに「貸します」という看板であるが、確かに多い。これを彼女は"TOILET"と読んだのだ・・・ヤレヤレ。

ピータバラの屋台でホットドックとコークを買って歩き食いし、車でケンブリッジまで戻る。ケンブリッジJCFのヒロコさんと2時に待ち合わせている。ケンブリッジのラウンド・チャーチで落ち合い、彼女が街の中を案内して下さった。

街は中世さながらであり、博物館にいる感じ。横浜にラーメン博物館があるが、その中は昭和30年代を再現しているが、そんなものではない。すべてはホンモノである。ニュートンの居た部屋(下右)があったりしていきなりタイムスリップしたような感じ。

14.jpg NewtonRoom.jpg

しかし暑い。猛暑である。こんなことはめずらしいらしいが、とにかくミネラル・ウォーターが欲しくなる。かくしてひととおり案内いただいた後、洒落たレストランではちこさんご一家と待ち合わせをする。午後6時、四人の子供さんをつれたはちこさんとぼぼるさんが登場された。ぼぼるさんはケンブリッジで1年間のサバティカル(研究休暇)を過ごされたのだ。

15.jpgこのレストランはとても洒落ていて、店員さんがみな何ともカッコイイ。うちの長女はマックでバイトをしているが、日本は卑屈なほどに店員は恐縮しているのだそうであるが、彼女いわく「この人たちカッコイイ!」。

ここの店員は軽やかに自然な笑顔でオーダーを取り、軽やかに品物を運び、ふと気がつくと自分たちも何かを食べたり飲んだりしながら、だべっている。いやはや、何ともイイ雰囲気である。遠くの席にはメグ・ライアンに似た女性が座っている。映画の一場面かのような錯覚を覚えた。ここで中村家に食事をごちそうになり、楽しい話に花が咲いた。13.jpg

食事の後、ケンブリッジを流れるケム川のほとりを散策するが、その芝生には若者も老人も食事をしたり話しをしたりで、何かイイ雰囲気で夏のひとときの時間をエンジョイしている。

イギリスは緯度が高いため(サハリンの上部くらい)、日が長い。午後9時までは明るいのである。そんわけで何か1日が長く感じられ、このようなゆったりした時間を過ごすことができるのだろうか。

Cambridge1.jpg Cambridge3.jpg

昨日はあたふたとしたやや悲惨な(特に食事が!)1日であったが、今日はちょっと高級な時間を過ごせた感じで、満足した。こうしてあすの予定を打ち合わせて、再び車でサフロン・ワーデンまで戻り、イギリスでの3日目も無事終わった。